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テスラが今後発売する新モデルを大予想。サイバーキャブ以外にも、廉価版小型車やバン型モデルも?

電動革命の波に乗る! EV株投資の秘訣 第18回

by じんべい

 こんにちは、じんべいです。

 先日テスラの米フリーモント工場の屋外で白いカバーに覆われた複数の車両が目撃されました。テスラ界隈ではこれはテスラが開発している新モデルなのではないかと噂になっています。

米フリーモント工場施設内で目撃された謎の車両(出典:YouTube | Tesla Fremont 11/24)
米フリーモント工場施設内で目撃された謎の車両(出典:YouTube | Tesla Fremont 11/24)

 イーロンは最近、Xへの投稿で「テスラ・ロボバンを開発しています。他にも色々とね」と意味深な発言をしています。

イーロン・マスクによるXの投稿
イーロン・マスクによるXの投稿

 テスラは10月に開催された「We, Robot」イベントで、新製品のロボバンとサイバーキャブをお披露目しました。どちらもハンドルやペダルを持たない、完全自動運転に特化した専用車両です。

 テスラはサイバーキャブを2026年に生産開始し、3万ドル以下の価格で販売することを見込んでいますが、販売開始までにはあと2年待たなければなりません。また、発売時点で購入しても、オーナーが自らクルマを走らせることはできない可能性が高いです。おそらく、当局の認可を受けた配車サービス業者に貸し出す形で運用されることになるでしょう。

サイバーキャブとロボバン(出典: Tesla公式サイト) 
サイバーキャブとロボバン(出典: Tesla公式サイト) 

 また、ロボバンは大型の完全自動運転輸送車という位置付けのため、個人が所有するには現実的ではなく、主に商業用途や企業向けの利用が想定されています。つまり、10月のイベントで発表された2つのモデルは、テスラオーナーにとっては少し遠い存在であり、近いうちにテスラを購入して自分で運転したいと考えている人向けの車ではありません。

 では、テスラが次に一般消費者向けにどのような新モデルを発表するのか、気になるところですよね。そこで今回は、来年以降にテスラが発売を計画していると思われる新モデルについて、過去のイーロンの発言やテスラのプレゼン資料をもとに推察してみたいと思います。

新型モデルY

 2020年に発売されたモデルYは、現在世界で最も売れている電気自動車であり、全車種を通じてもトップの販売台数を記録しています。2023年には、モデルYの世界販売台数が約122万台に達し、20年以上にわたり首位を維持していたトヨタ・カローラを抜いて、全車種の中で最も売れた車となりました。

現行のモデルY(出典: Tesla公式サイト) 
現行のモデルY(出典: Tesla公式サイト) 

 そんなテスラを代表するモデルYには、新型モデルが発売されるのではないかという噂が近年ささやかれています。すでに「新型モデルYではないか」と思われる車両の目撃情報がSNSで話題になっており、フロントやリア部分のリーク画像も投稿されています。

 また、テスラファンの間では、これまで新型モデルYのコードネームが「ジュニパー」と呼ばれ、来年市場導入されるのではないかと噂されていましたが、最近では「オパール」とされるリフレッシュ版が上海とフリーモントで製造されていると報じられています。納車の具体的な開始時期はまだ明らかになっていませんが、早ければ来年1月から始まると期待されています。今後の正式な発表が待たれるところですね。

廉価版小型モデル(レッドウッド)

 テスラが2025年に発売することが期待される完全な新モデルは廉価版小型モデル、コードネーム「レッドウッド」と呼ばれるEVです。これは2万5000ドルから3万ドルほどの廉価版モデルとされています。テスラは最新の2024年第3四半期の決算資料でこの新モデルを2025年前半に導入すると述べています。以下が決算資料からの抜粋です。

「新しい車両、特により手頃な価格のモデルを含む計画は、2025年上半期の生産開始に向けて順調に進んでいます。これらの車両は次世代プラットフォームの要素と現在のプラットフォームの要素を活用し、現在の車両ラインアップと同じ製造ラインで生産することが可能です」

 そのため、より手頃な価格のモデルが来年市場に投入される可能性は非常に高いと考えられます。テスラの計画が順調に進めば、来年前半に生産が開始され、遅くとも来年後半には販売が始まると予想されます。この廉価版モデルは既存の生産ラインを活用して製造される予定であり、完全新設のサイバートラックのような量産立ち上げの課題は比較的少ないと見られています。

テスラの次世代モデル(出典: YouTube Tesla公式チャンネル | 2023 Annual Shareholder Meeting) 
テスラの次世代モデル(出典: YouTube Tesla公式チャンネル | 2023 Annual Shareholder Meeting) 

 また、テスラは来年、最大生産能力(約300万台)をフル活用し、2023年の生産量から50%以上の成長を達成することを目標としていると述べています。2023年の生産台数は184万台であるため、50%以上の増加は少なくとも276万台以上の生産を意味します。その差分である92万台の一部を新モデルが占める可能性が高いと考えられます。

 テスラが2025年の生産および販売目標を達成するためには、廉価版モデルの導入が重要な戦略であることは間違いないでしょう。

新型ロードスター

 イーロンは、新型ロードスターの生産を2025年に開始すると表明しています。しかし、具体的な発売日や価格については、現時点で正式な発表はありません。イーロンは2024年第3四半期の決算説明会で、「テスラのロードスターはより緊急性の高いプロジェクトに後れを取っている」と語りました。

新型ロードスターのイメージ(出典: Tesla公式サイト) 
新型ロードスターのイメージ(出典: Tesla公式サイト) 

 新型ロードスターにはスペースXの技術が取り入れられることが発表されており、これにより0-97 km/h(0-60 mph)の加速が1秒未満になる可能性があるとイーロンは示唆しています。

 しかし、来年は先述のレッドウッドやサイバーキャブの生産立ち上げが優先されるため、新型ロードスターの発売は2026年以降に延期される可能性があります。

バン型モデル

 テスラは新型モデルの一つしてバンタイプの車両も開発しているのではないかと見られています。というのも、こちらの投稿。

Xユーザーとイーロンとのやり取り(出典:X)
Xユーザーとイーロンとのやり取り(出典:X)

 ある女性のXユーザーがイーロン・マスクに対して、「大家族にはもっと大きなテスラモデルが必要です。私たちがもっと多くの赤ちゃんを産み、西洋社会を再び人口増加に向かわせたいのであれば、より大きなEVが必要です」と訴えたところ、イーロンは「OK」と返答しました。

 これを受けて、テスラファンの間で話題が広がり、「テスラはバン型のEVを開発するかもしれない」との憶測が飛び交いました。ただ、この「OK」がどこまで本気なのかは疑問が残ります。「OK. Let’s do that.(よし、やろう)」といった積極的な返事であれば、その可能性は高いと言えますが、今回の「OK」は、「言いたいことは理解した」という程度のニュアンスにも感じられます。

 しかし、最近ロサンゼルスで目撃された車両が、もしテスラが開発中の新型車であるとすれば、それはバンタイプにも見えるため、可能性はゼロではありません。テスラが家族向けにミニバンタイプのEVを開発している可能性は十分にあると言えるでしょう。

ロボタクシーイベント前にロサンゼルスで目撃されたバン型車両とみられるモデル
ロボタクシーイベント前にロサンゼルスで目撃されたバン型車両とみられるモデル

まとめ

 今回は、テスラが今後発売する可能性のある新モデルについて予想してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 先述のように、イーロンはロボバン以外にも複数の新モデルを準備していることを示唆しており、来年導入予定の廉価版モデル以外にも、新たなモデルが発表される可能性があります。それが新型モデルYなのか、ロードスターなのか、あるいはバンタイプのEVなのか——想像するだけでもワクワクしますね。これからもテスラやイーロン・マスクの最新動向を引き続き注目していきましょう!

メインカット:テスラの製品ラインナップ(出典: Tesla公式サイト) 

文・じんべい

日本企業でサラリーマンをしながら、 米国株式投資や太陽光発電投資で資産形成し、2023年3月にサイドFIRE。 株式投資では、S&P500を積立投資しながら、 個別株はテスラを中心としたEV銘柄に集中投資を実行中。YouTubeチャンネル『じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル』登録者数:約1万9000人。 X(Twitter)フォロワー数:約8000人。平日毎朝、Xにて前日のテスラ株価情報を発信、また毎週末にはYouTubeでテスラ株価ニュースを配信中。

じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル

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