2025年4月22日、テスラは2025年第1四半期の決算を発表しました。内容は、純利益が4億0900万ドルと前年同期比71%減少、総収益が前年同期比9.2%減の193億ドル、自動車部門の収益は20%減の129億ドルというものでした。
また、テスラは他の自動車メーカーへの排出権クレジット販売で5億9500万ドルの収入を得ており、これは前年の4億4200万ドルから増加しています。このクレジット収入がなければ、1月から3月の期間では純損失を計上していたことになります。
決算説明会でイーロン・マスクは、5月からテスラにより多くの時間を割き、トランプ政権の「政府効率化部門」(DOGE)での仕事を大幅に減らすと発言。ただし、トランプ大統領の任期中は顧問を続ける予定で、週に1〜2日はそれに費やすことになるだろうとも述べました。
テスラは純利益の減少について、車両販売価格の引き下げ、納車台数の減少、および営業費用の増加に起因すると説明しました。
4月初旬、テスラは2025年第1四半期のグローバル車両納車台数が33万6681台と、前年同期比13%減少したと報告していました。
この販売減少については、モデルYの新型モデル発売に伴い、ギガファクトリーの生産ラインを切り替える必要があり、車両の供給が逼迫したためと説明しています。
また、テスラは「より手頃な価格の新型モデルが2025年の上半期に生産開始」「サイバーキャブの6月からのサービスイン」については、従来の予定通りに進んでいることも確認しました。
ウォール街のアナリストたちはテスラの決算報告書から悪い数字を予想していましたが、一部のアナリストはエネルギー部門の収益が67%増加したこともあり、総収益がそれほど大きく減少しなかったことに驚きを示しました。
テスラの株価は時間外取引で約5%上昇。決算報告書の発表前、テスラ株は1日の終値で4.6%高の1株あたり約238ドルでした。