自動運転車開発大手のWaymoが、ニューヨーク市において自動運転車のテストを行う初の許可を取得したと、ニューヨーク市長オフィスが2025年8月22日に発表しました。サンフランシスコやフェニックスなどの都市に続き、同社の自動運転技術がついに「眠らない街」ニューヨークでも試験運用されることになります。
今回の許可により、Waymoはマンハッタンとブルックリンにおいて自動運転車のテストを開始できるようになりました。ただし現段階では、訓練を受けた専門スタッフが常時運転席に待機することが義務付けられています。
ニューヨークでの展開については、2025年6月19日にWaymoが発表していましたが、今回、ニューヨーク市側がこれを正式に裏付けた格好です。

エリック・アダムス市長は今回の発表について「私たちは技術に友好的な行政であり、常に革新的な方法で安全に街を前進させる方法を模索しています」と述べました。また「ニューヨーク市は、Waymoがマンハッタンとブルックリンでこの新技術をテストすることを誇りを持って歓迎します。このテストが、私たちの街をさらに21世紀へと押し進める第一歩に過ぎないことを私たちは知っています。責任ある革新を続けて実装していく中で、私たちは常に道路の安全を最優先にしていきます」とコメントしています。
Waymoはこれまで、西海岸を中心に自動運転車の実証実験を重ねてきました。サンフランシスコでは既に商用サービスを展開し、フェニックスでも本格的な無人運転サービスを提供しています。世界有数の交通量を誇るニューヨークでのテストは、同社の自動運転技術にとって新たな試金石となりそうです。