イーロン・マスク氏が2025年12月24日、Xで興味深い投稿を行いました。テスラのミッションステートメントの文言を「Sustainable Abundance(持続可能な豊かさ)」から「Amazing Abundance(驚異的な豊かさ)」に変更すると発表したのです。
Am changing the Tesla mission wording from:
— Elon Musk (@elonmusk) December 24, 2025
Sustainable Abundance
To
Amazing Abundance
テスラのミッションステートメントは、これまで何度か進化を遂げてきました。当初、テスラは「持続可能な輸送への移行を加速する」というミッションを掲げていましたが、2016年にSolarCityを買収した後、「持続可能なエネルギーへの移行を加速する」に変更されました。この変更に合わせて、2017年には社名も「Tesla Motors」から「Tesla, Inc.」へと変更されています。
そして2025年9月、テスラは「マスタープラン パート4」を発表し、新たなミッションとして「持続可能な豊かさへの移行を加速する」を打ち出しました。このマスタープランでは、5つの指針が示されています。「成長は無限である」「イノベーションは制約を取り除く」「テクノロジーは具体的な問題を解決する」「自律性は全人類に恩恵をもたらす」「より大きなアクセスがより大きな成長を促進する」というものです。
「マスタープラン パート4」では、テスラの車両、ソーラールーフ、バッテリー、自動運転ソフトウェア、オプティマスロボットを組み合わせることで、エネルギー、輸送、労働を実質的に無制限にする計画が示されています。文書は「私たちが開発しようとしているツールは、私たちがいつも夢見てきた世界<持続可能な豊かさの世界>を構築するのに役立つでしょう」という言葉で締めくくられています。
今回の「Sustainable」から「Amazing」への変更は、より野心的で楽観的な表現へのシフトを示しているように見えます。「持続可能性」という現実的な目標から「驚異的な未来」という大胆なビジョンへの進化と言えるでしょう。
同じ12月24日、イーロン・マスクは、以下のポストも投下しています。
「車内に安全監視員がおらず、助手席に私が座っているテスラが、日曜日にオースティンを完璧な運転で案内してくれました」
A Tesla with no safety monitor in the car and me sitting in the passenger seat took me all around Austin on Sunday with perfect driving
— Elon Musk (@elonmusk) December 24, 2025
この「完ぺきなFSD体験」が、今回のミッション変更ポストのきっかけになったのかも知れません。

