by EV ちゃんねる らいあん
2023年11月19日、アメリカのテスラストア数店舗でサイバートラックの展示が開始されました。11月30日にはデビューイベントがありますが、その前より先にホリデーシーズンに合わせて一般公開が開始となったわけです。サイバートラックは、2019年11月に発表されたテスラ初のピックアップトラック型EV。デリバリーまで数回遅延しましたが、ようやくデリバリーイベントや一般公開までが行われるようになったのです。
今回は、カリフォルニア サンディエゴにあるWestfield UTC内のテスラストアにサイバートラックが展示されたとの情報を得て、早速、実車を見に行ってきました。
サイバートラックは、予約時点ではシングルモータ、デュアルモーター、トライモーターの3つのモデルがオファーされていましたが、最初はデュアルモーターとトライモーター2つのモデルが発売される予定です。モデルによって異なりますが、一回の充電で400-800km走るとされています。トライモーターは0-100kmの加速が3秒以下になると予告されています。
テスラストアではサイバートラックの実車を見に集まったお客たち誰もが興奮気味、「まるで火星探査機みたいだ」「本当に近未来的だ」「でもこれは、デザインの好みが別れるんじゃないか?」「タイヤはホイールカバーに合わせて作っているので純正だとかなり高そうだ」などと、口々にデザイン等について感想を述べあっていました。
では、そんな一般公開となったテスラ サイバートラックのデザインを詳しく見ていきましょう。
■全体的なデザイン
今までのピックアップにないようなデザインをしており、これはキャビンの天井が三角形になっていることからそのようなイメージを受けます。素材もステンレススチールのボディなため、他のアルミやスチールでできている車とは異なります。ステンレススチールのパネルは、すごく薄いパネルが外装代わりに使われているようなイメージです。ボディーのつなぎ目はラバーシームなどでは繋がっておらずパネルの合わせ目にはギャップ(チリ)がありました。
ステンレススチールは洗面所などで使われる素材ですが、サイバートラックも、それからイメージできる通り傷つきやすいようです。展示されていた車体の所々には傷がついており、日々の手入れが大変な印象を受けました。
また、チリに関してですが、公道で見かけられていたサイバートラックはチリの問題が指摘されていました。こちらを見るとチリの問題はほとんど解消されたように見え、展示されているものの状態はかなり良いです。
チリに関しては、「レゴでできるのであれば我々もできる」とイーロンマスクが言っているように改善が図られているようです。
■フロント
フロントはLEDライトのバーが特徴的で、ボディーラインに合わせて端から端まで通っています。バンパーはボディーから少し飛び出た形になっており、カメラとグリルがあります。
バンパー下は斜めに風を拭き落とすような形になっており、両サイドにはフラップのようなものがついています。驚くほど長く大きいワイパーには空気を逃がすための穴がついていました。
■サイド
三角のミラーが特徴的になっています。カメラはフロントフェンダーの部分についています。ドアのパネル部分にはドアを開けるノブなど一切なく、ピラーの部分にドアを開けるスイッチが前後それぞれひとつずつ付いていました。
ボディーの下は完全にフラットになっています。チャージポートは運転席側後方のフェンダーのところについていて、既存のテスラ車と同様の位置にあります。キャビンの天井は二枚のガラスで構成されており、フロントのウインドスクリーン、後部座席まで伸びるガラスです。
■リア
リアのデザインはかなりシンプルですが、角がかなり尖っているようなデザインです。フロント同様LEDのバーが端から端まで走っています。トランクベッドには自動開閉できる蓋がついており、運転席側の後方部にスイッチがあります。バンパーはフロント同様少し出ており、ディヒューザーのようなものがついています。
■インテリア
内装はあまり見えませんでしたが、この車両はホワイトインテリアでした。ハンドルはヨークハンドルとノーマルのハンドルを組み合わせたような四角いハンドルです。モデル3やY同様、運転席側にはディスプレイはなく、中央にディスプレイがあるのみとなっています。ダッシュボードのところはかなり広めでファブリック調の素材で覆われていました。
テスラストアでの一般公開は順次拡大予定で、ニューヨークなどでも展示が開始されています。日本でもサイバートラックを見ることができるようになる日が楽しみです。
その他詳しくは、こちらの動画でも解説しています!
テスラ サイバートラックの関連記事