全米有数の自動車見本市「ニューヨーク国際自動車ショー」が開幕、2024年3月27日に報道関係者に向け公開されました。同モーターショーでは、世界の20を超えるブランドが出展。各社が電気自動車をはじめとした新車を展示しました。
EV販売に陰りが見えているとの報道が増えている中、2024年のニューヨーク国際自動車ショーは、各社が米国市場で売上を伸ばしているハイブリッド車やPHEV、ガソリン車のニューモデルを発表するなど、EV以外の車に注力するメーカーも目立ちました。
しかし、2月にはテスラの開発した北米充電規格(NACS)がテスラ以外の自動車メーカーにも提供を開始。1万5000以上のスーパーチャージャーをNACS採用のEV各車が使えるようになったこともあり、世界中のEVメーカーにとって、北米が最重要市場の一つであることに変わりはありません。
そんな重要な市場をとりこむために、北米最大規模の国際モーターショーでは、各メーカーもいろいろなスタイルでEVを提案。2023年に話題となった、EVに試乗できる室内EVテストトラックは今年も実施され、キャデラック、シボレー、フォード、起亜、レクサス、日産、フォルクスワーゲンなどのメーカーが参加、多くの人々がEVの走りを体感しました。
そして、そのニューヨーク国際自動車ショーで3月27日に発表された「2024ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」においてタイトルを獲得したのは、ヒョンデグループ傘下の起亜の電気自動車「EV9」でした。
起亜のEV9は、3月29日の発表で、 29カ国を代表する100人の著名な自動車ジャーナリストの審査員によって選ばれたワールドカーアワードで、「革新的なデザイン、広々とした7人乗りのインテリア、競争力のある価格帯」を評価されました。2024ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーと2024ワールド・エレクトリック・ビークルの二冠に輝いています。
起亜初の3列シートのEV SUVとして発表されて以来、EV9は、ドイツの「Bild am Sonntag(ビルド日曜版)」と自動車専門誌「Auto Bild(オートビルド)」が主催する、40年以上の歴史を持つ自動車賞「ゴールデンステアリングホイール賞」のファミリーカー部門、米国並びにカナダの自動車ジャーナリスト達が選ぶ2024年北米ユーティリティビークルオブザイヤーのベストの受賞など、高い評価を得てきたEVです。
ヒョンデグループは、起亜のEV9で二冠を達成し、ヒョンデのIONIQ5でワールド・パフォーマンスカーのタイトルを獲得
「EV9が2024年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーとワールド・エレクトリック・ビークルに選ばれたことを大変光栄に思います。この勝利は、技術とデザインの卓越性の限界を押し広げるという私たちの揺るぎないコミットメントの証です」と、起亜の社長兼CEOであるホ・ソンソンは述べました。