世界初公開されたダッジの新型EVチャージャー
2024年8月10日、ミシガン州ポンティアックのM1コンコースで開催されたイベント、「ロードキルナイト・パワードバイダッジ」においてアメリカの自動車メーカー、ダッジ(Dodge)は、同社初のBEV車両となる新型電動マッスルカー「2024年モデル チャージャー デイトナ」を世界初公開。その数日前には、2ドアモデルの価格を発表しました。
今回公開された新型チャージャー デイトナは、「R/T」と「スキャットパック」の2グレードでの展開。電動モデルと並行してガソリンエンジン搭載モデルを販売する計画も明らかにされています。
世界初公開前に発表された、496 馬力の電動新型チャージャー デイトナR/Tモデルの米国スタート価格は、5万9595ドル(約876万円)。より高性能なスキャットパックモデルは、7万3190ドル(約1076万円)からの設定で、670馬力を実現し、0-60mph(約96km/h)加速は3.3秒、1/4マイル(約400m)タイムは推定11.5秒を記録しています。
ダッジは、この電動モデルと並行してガソリンエンジン搭載モデルも展開します。2025年下半期には、3.0Lツインターボ ハリケーンエンジンを搭載した550馬力の「チャージャー SIXPACK H.O.」と420馬力の「チャージャー SIXPACK S.O.」の生産が予定されています。
EVでありながらダッジのエンジン音を再現
新型電動チャージャー デイトナは、世界初の特許出願中のフラッツォニック・チャンバード・エキゾーストシステムを搭載。チャージャー デイトナ R/Tとスキャットパックの両モデルに標準装備された同システムは、電気自動車でありながら、伝統的なマッスルカーのエキゾーストサウンドを再現します。
同システムは、電子制御されたサウンドジェネレーターとチャンバー(共鳴室)を組み合わせて音を生成。車両の動作状態や運転者の操作に応じて、アイドリング時の低い唸り声からフルスロットル時の轟音まで、従来のV8エンジンを彷彿とさせる多彩なサウンドを実現しています。ダッジがリリースした以下の動画では、そのサウンドを聴くことができます。
ダッジのマット・マクアリアCEOは、「新型チャージャーは、電動であれガソリンエンジンであれ、ダッジらしい走りと感覚を提供します。フラッツォニック・チャンバード・エキゾーストシステムは、電動モデルにおいてもダッジの魂を体現する重要な要素です」と述べています。
2ドア電動モデルの生産は2024年夏に開始され、同年第4四半期には販売がスタートする予定。4ドアモデルは2025年上半期、ガソリンエンジン搭載モデルは2025年下半期から生産が開始される見込みです。日本市場での販売計画については現時点では発表されていません。