充電サービス

ローソン、GOと提携し法人向けEV急速充電サービスを本格展開

新たなビジネスチャンスを生むコンビニエンスストアへのEV充電器設置

 2024年8月19日、コンビニエンスストア大手のローソンは、電気自動車(EV)向け急速充電サービス「GO Charge(ゴーチャージ)」の本格運用を横浜の2店舗で開始しました。このサービスは、配車アプリGOを運営するGO株式会社との提携により実現したもので、法人車両を主なターゲットとしています。

 横浜市内の、ローソン横浜永田南一丁目店とローソン横浜岡村七丁目店の2店舗で始まったこのサービスは、7月以降、同店舗で試験運用が行われており、好調な利用実績を受け本運用開始となったものです。ローソンの竹増貞信社長は「EVの普及は充電スポットが少ないことが課題です」と指摘し、今後も充電器の整備を進める意向を示しています。

 GO Chargeの特徴は、最短15分の急速充電(100kW)で約150キロメートルの走行が可能な点です。充電時間を大幅に短縮することで、特に稼働率の高い法人車両のニーズに応えます。さらに、オンラインでの検索・予約・決済が可能なシステムを採用し、利便性を高めています。

再生可能エネルギーと法人車両のEV化で温室効果ガス削減に貢献

 環境面での配慮も本サービスの大きな特徴。充電に使用される電力は100%再生可能エネルギー(RE100)を採用しており、EVの使用によるCO2排出削減効果をさらに高めています。全国地球温暖化防止活動推進センターのデータによると、法人車両はマイカーと比べてCO2排出量が約2倍とされており、このサービスの普及が温室効果ガス削減に大きく貢献すると期待されています。

 ローソンにとっても、このサービスは新たなビジネスチャンスとなります。GOから駐車場の利用料を受け取るだけでなく、充電中の顧客による店舗利用も見込めます。既に約200店舗で一般向けEV充電器を導入しているローソンですが、法人向け充電サービスは今回が初めての試みとなります。

 一方、GOは2022年からタクシー向けにEV充電器の設置を進めており、現在までに700基を展開しています。今回のローソンとの提携を含め、2025年度までに主要都市の小売店舗や商業施設などで100基以上の設置を目指しています。現在は法人車両のみを対象としているGO Chargeですが、2024年度内に個人向けにもサービスを拡大する計画です。

 GOは、今回、ローソン2店舗以外にもAOKI、横浜油脂工業でも、8月19日よりGO Chargeの本運用を開始。今後、横浜市内の敷地内に順次充電器を設置する予定です。

GOは、横浜市内、計4カ所に各1基ずつ計8口の急速充電器(100kW)を設置
横浜市内、計4カ所に各1基ずつ計8口の急速充電器(100kW)を設置

GO Charge設置スポット

「ローソン」横浜永田南一丁目店 (神奈川県横浜市南区永田南1丁目4−6)

「ローソン」横浜岡村七丁目店 (神奈川県横浜市磯子区岡村7丁目34−15)

「AOKI」横浜片倉町店 (神奈川県横浜市神奈川区片倉3丁目1−8)

横浜油脂工業株式会社 月極駐車場内 (神奈川県横浜市西区南浅間町1-1「リンダパーキングYOF」)

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