BYDは2024年11月18日、深セン・汕尾特別合作区にある小桃生産基地において開催された創立30周年の記念式典で、新エネルギー車（NEV）の累計生産台数が1000万台に到達したことを発表しました。自動車メーカーによるNEV生産で1000万台を達成したのは、世界で初めてとなります。
今回の記念式典では、王伝福（ワン・チュアンフー）会長兼社長が講演を行い。同氏は従業員20人の新興企業から、現在の約100万人規模の多国籍企業への成長を振り返り、技術革新の重要性を強調しました。
同社の発表によると、最初の500万台の生産には15年を要したものの、その後の500万台はわずか15カ月で達成したとしています。1000万台目となる記念車両として生産されたのは「DENZA Z9」で、中国のゲーム開発会社ゲームサイエンス社のCEO、馮驥（フェン・ジ）氏に贈呈されました。
また同社はこの日、人工知能を活用した自動車システムの開発に1000億元（約2兆円）を投資する計画も発表しました。この投資は、自動運転技術の向上や車両の安全性、利便性の強化を目的としており、全車種を対象とした包括的なアップグレードを推進するとしています。
BYDは1995年にバッテリーメーカーとして創業し、現在は6大陸80カ国以上で事業を展開しています。独自開発のブレードバッテリーやe-Platform 3.0などの技術を強みに、電気自動車市場での存在感を高めています。