日産自動車は、1989年に発売された「R32型スカイラインGT-R」をベースとしたEVコンバージョンモデルを開発したことを発表しました。このEVモデルは、2025年1月10日から12日まで幕張メッセで開催される東京オートサロン2025において、参考出品として展示される予定です。
このプロジェクトは、2023年3月から日産の技術者チームによって進められてきました。GT-RやフェアレディZなど日産のスポーツカーに魅せられて入社した技術者たちが中心となり「最高に好きなクルマに、今、自分が最高と思う技術を掛け合わせたら、世の中の人がもっとワクワクするクルマを作れるのではないか」という思いがきっかけとなったそうです。
ベースとなったR32型GT-Rは、2.6リッターの直列6気筒DOHCツインターボエンジ「RB26DETT」を搭載し、280馬力を発揮する高性能車でした。電子制御トルクスプリット4WDシステム「アテーサE-TS」や4輪リンクマルチサスペンションを採用し、1990年から1993年の全日本ツーリングカー選手権では29戦全勝を達成するなど、モータースポーツでも高い成績を残しています。
東京オートサロン2025での日産ブースでは、このR32 EVコンバージョンモデルに加え、日産アリアNISMOも展示されます。 アリアNISMOはe-4ORCEをベースに開発され、NISMO専用チューニングにより最高出力320kWを実現しています。
日産自動車は、このプロジェクトを通じて従来のクラシックカーの魅力と最新のEV技術の融合を目指しています。