テスラジャパンは2025年3月6日、高級セダン「モデルS」および大型SUV「モデルX」について、3月31日をもって日本での新車販売受付を終了すると発表しました。
これにより、2025年4月1日以降は両モデルの新車カスタムオーダーの受付が終了し、在庫車または中古車のみの販売となります。テスラジャパン広報部は「この生産終了までの期間がモデルSおよびモデルXを日本で新車購入できる最後の機会となります」とコメント。購入を検討中のユーザーに対して早めの注文を呼びかけています。
「モデルS」は2014年9月8日に日本でのデリバリーを開始。当時、テスラモーターズジャパンがセダンタイプの電気自動車(EV)として初めて導入したモデルでした。日本での予約受付の開始は2011年5月、3年以上のウェイティングを経ての納車スタートでした。

一方、クロスオーバーSUV「モデルX」は2016年9月12日に日本国内で初公開され、同日から販売が開始されました。テスラはモデルXを「日本で販売される市販車として初めての100%電気自動車SUV(E-SUV)」と位置づけ、特徴的なファルコンウィングドアや広々とした室内空間で、高級EVとしての地位を確立しました。

モデルSおよびモデルXは、テスラの高級ラインナップとして長年にわたり同社のフラッグシップモデルの地位を占めてきました。
今回の発表は、テスラが世界市場において製品ラインナップを見直す動きの一環とみられています。国内市場では今後、よりコンパクトで価格も抑えられたモデル3やモデルY、そしてこれから登場する新型モデルに注力していくものと予想されます。
(写真提供:Tesla, Inc. )