日産自動車は3月26日、2025年度および2026年度に投入予定の次世代BEV(バッテリー電気自動車)を含む新型車ラインナップを発表しました。第3世代「日産リーフ」を中心に、複数の地域で新たな電気自動車を展開する計画です。

新型リーフは、従来のコンパクトハッチバックから大きく進化し、スタイリッシュで広々としたファミリー向けクロスオーバーとして再設計されます。空力性能を大幅に向上させながら、より先進的なEVアーキテクチャを採用。日産の象徴的なEVモデルとして初めて、19インチのアルミホイールとパノラマムーンルーフが装備されます。北米市場では、日産EVとして初のNACS充電ポートを搭載し、テスラのスーパーチャージャーネットワークにアクセス可能となります。
技術面では、「アリア」でデビューしたモジュラーCMF-EVプラットフォームを採用。効率的なエネルギー管理と日産の新しい3-in-1 EVパワートレインにより、前世代に比べて航続距離が大幅に向上する見込みです。詳細な仕様は今年半ばに発表される予定です。
日産は地域ごとに異なるBEV戦略を展開します。北米では2025年度に新型リーフを最初に発売し、2027年度後半にはミシシッピ州カントンの日産工場で冒険志向の新型SUV EVを生産開始予定です。欧州では2025年度に「新型マイクラEV」と「新型リーフ」の2つのBEVを発売。特にマイクラは、ルノーとのコラボレーションによりスタイリッシュな全電気シティカーとして復活し、ロンドンの日産デザインヨーロッパがデザインした欧州専用モデルとなります。2026年度には「新型ジュークEV」も加わり、欧州での日産乗用車BEVは4モデルとなります。

日本市場では2025年度に新型リーフが投入され、オセアニアでは2025年度に「アリア」の販売を開始し、2026年度には新型第3世代リーフEVも導入予定です。
高級ブランド、インフィニティでは、2028年度に「Vision QXe」コンセプトからインスピレーションを得た高級EV SUVを発売予定。同ブランドの最新「Artistry in Motion」デザイン言語と先進テクノロジーを組み込むとしています。
チーフプランニングオフィサーのイヴァン・エスピノサ氏は、「今後2年間で、再設計された日産リーフと大胆な新しいマイクラEVを含む素晴らしいラインナップを展開できることに興奮しています」とコメントしています。各BEVモデルの詳細仕様や価格については、各市場での販売開始時期に合わせて順次発表される予定です。
