テスラは、テキサス州オースティンで、2025年6月よりロボタクシーサービスを招待制で行っていましたが、9月からは一般の人々もこのサービスを利用できるようになる見込みです。
あるXユーザーが「ロボタクシーはビデオで見る限りとてもうまく機能しているみたいですが、なぜ特別な招待が必要なのですか? 」とポストしたのに対し、イーロン・マスク自身が「来月にはオープンになるよ」と答えたものです。
このマスクの発言の裏には、いくつかの理由と目的があります。
マスクは8月6日に「約10倍のパラメータを持つ新しいFSDモデルをトレーニング中で、テストが順調に進めば、来月末には一般公開の準備が整う可能性がある」とポスト。テスラの自動運転(FSD)の性能が飛躍的に向上する可能性を示唆しています。
もちろん、この新しいFSDバージョンはロボタクシーにもインストールされることになります。
また、ロボタクシーが招待制からオープンアクセスになれば、利用する人々の需要が一気に高まるので、対応するロボタクシーの台数も大幅に増えるはず。テスラは、ロボタクシーの安全性に自信がなければ、このような展開はしないと思われます。
また、アメリカでは99%の人が無人運転車両を体験したことがなく、テスラのFSDも同様です。今回、オープンアクセスを実現することにより、多くの人がこの技術を目の当たりにし、テスラは先進性をアピールすることができます。
現在、テスラのロボタクシーサービスはオースティンでのみ運営されています。カリフォルニア州のベイエリアでは、テスラが同じソフトウェアと車両を使用してライドシェアサービスを運営していますが、カリフォルニア州が必要な許可を出していないため、これは、ロボタクシーサービスではありません。
テスラが、2025年6月22日にオースティンで限定的な招待制ロボタクシーサービスを開始してから、90日足らずでオープンアクセスへ移行できるならば、これは非常に迅速な進歩だと言えます。