テスラが米ネバダ州でロボタクシーの公道テスト許可を正式に取得したことが明らかになりました。これは既にテキサス州とカリフォルニア州でサービスを展開している同社にとって、3州目での許可取得となります。
テスラ系インフルエンサーであるSawyer Merritt氏が2025年9月11日、自身のXで報告したところによると、ネバダ州陸運局(DMV)のビジネスライセンス部門が9月10日にテスラの申請を承認し、自動運転車用のナンバープレートと登録証明書を同社に送付したとのことです。Merritt氏は「ネバダ州DMVに直接確認した」とXにポストしています。
現在テスラは、一般向けのロボタクシーサービスを正式に開始するため、次のステップである「運行に関する自己認証」手続きを完了する必要があります。この手続きは、現在テキサス州オースティンで運営している運転手なしのサービスと同様のものを展開するために必要で、Merritt氏は「この承認を得ることは困難ではないはず」との見方を示しています。
テスラは2025年6月からテキサス州オースティンで、完全自動運転技術「FSD(Full Self-Driving)」を活用したロボタクシーサービスを運営しており、安全監視員が助手席に同乗する形での無人運転を実現しています。また、7月からはカリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアでもサービスを開始していますが、同州では規制により安全運転手の運転席での同乗が義務付けられています。

イーロン・マスクCEOは以前から、ロボタクシー事業をテスラの将来の主要収益源として位置づけており、今年10月には専用車両「サイバーキャブ」の発表も予定されています。ネバダ州での展開は、同社が目指す全米規模でのロボタクシーネットワーク構築に向けた重要な一歩となります。
自動運転技術を巡っては、Waymo(Google系)やAmazon傘下のZooxなどの企業も積極的に展開を進めており、ロボタクシー市場での競争が激化しています。特にZooxは今週、9月10日にラスベガスで公開ロボタクシーサービスを開始したばかりで、ハンドルやペダルのない完全カスタム設計の車両を使用する独自のアプローチで注目を集めています。


