日産自動車は22日、10月31日から11月7日まで東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティーショー2025」で、軽EV「サクラ」に電動スライド式ソーラーシステム「Ao-Solar Extender」を搭載したプロトタイプを出展すると発表しました。

「Ao-Solar Extender」は、日産が開発した電動スライド式のソーラーシステムで、年間最大3000km相当の走行に必要な電力を太陽光発電でまかなうことを目指すものです。
走行中は車体の屋根に搭載されたメインパネルが最大約300Wの電力を生成します。停車時には収納されていた可動パネルがスライドして展開し、ソーラーパネルの表面積が拡張されます。これにより、発電能力が合計約500Wに達します。



本プロジェクトは、2021年度の日産社内アイディアコンテストで最優秀賞を受賞した構想をもとに発足したとのこと。「サクラ」の利用方法を分析した結果、買い物や送迎など近距離利用が中心のユーザーが多く、年間約3000km相当の発電量があれば外部からの充電がほぼ不要となるユーザーが一定数いると見込んで、このプロトタイプの開発に到ったようです。また、太陽光で発電するため、災害時の電源としても活用できます。
「サクラ」は2022年度から2024年度まで、3年連続で国内EV販売台数1位を獲得しています。
