ノルウェーの2024年8月の電気自動車(EV)の販売数は、市場シェアの94%を占め、新しい世界記録を樹立しました。ヨーロッパの主要メディアが一斉に報じています。
ノルウェー道路連盟(OFV)によると、販売の18.8%を占めたテスラモデルYを筆頭に、ヒュンダイのコナとニッサンのリーフなどがセールスを牽引し、EVの販売数は新車登録の94.3%を占めました。8月は月間で1万0480台の新しいEVが売れ、年初からの合計は6万8435台に達しています。
これほどEVが売れるのは、ノルウェーでは、自動車関連の複数の税金が免除されたり、有料道路やフェリーの料金が優遇されるなど、EV購入者に手厚い優遇措置が提供されているからです。
OFVのディレクター、オイビンド・ソルベルグ・ソーセン氏は「電気自動車レースでは、世界のどの国もノルウェーに近づいていません。このトレンドが続けば、(EUの目標より10年早い)2025年までに100%ゼロエミッション車という目標も達成できるでしょう」と述べています。
ヨーロッパの他の地域では、EVの販売が伸び悩む一方で、ハイブリッド車の販売が増加しています。
欧州自動車工業会の発表によると、7月のEUにおける自動車販売では、EVが新車販売の12.1%を占め、ガソリン車の33.4%、ハイブリッド車の32%、ディーゼル車の12.6%に次ぐポジションにいます。
メインカット:南ノルウェーのフィヨルド近くの道路(Photo by Anastasiia Shavshyna/Getty Images )