テスラの電動ピックアップトラック「サイバートラック」が、中国当局からエネルギー消費に関する認証を取得したことが分かりました。発売の予定はないとしていた同社の発表からわずか1週間での展開となります。
中国の自動車情報サイト「CNEV Post」によると、サイバートラックは中国政府のデータベースにM1乗用車として登録され、航続距離や重量、最大出力などの詳細な仕様が公開されています。ただし、これは中国での販売に必要な認証プロセスの一部に過ぎないと、CNEVは報じています。
テスラの中国広報チームは今週初め、サイバートラックの中国市場への投入予定を否定していました。また、イーロン・マスクも数カ月前に「中国での認証取得は非常に困難」との見方を示していました。これに対し、テスラは国際市場向けのサイバートラック新バージョン開発を検討しているとの情報もあります。
現在、サイバートラックの販売は米国、カナダ、メキシコの北米3カ国に限定されています。テキサス工場では需要の沈静化に伴い、一時的な生産調整も行われているとElectrekが報じています。
中国市場での認証取得の動きは、北米以外での販売拡大を視野に入れた戦略の一環であると言えます。
メイン画像:iStock.com/Brandon Woyshnis