ソニー・ホンダモビリティ(SHM)は1月7日(米国時間)、米国ラスベガスで開催中のCES 2024において、同社初の市販EVモデル「アフィーラ1(AFEELA 1)」を発表し、米国での予約受付を開始しました。予約金は全額返金可能な200ドルで、米国カリフォルニア州での受付となります。
アフィーラ1はオハイオ州の工場で生産され、2025年内に米国で発売、2026年中旬から納車が開始される予定です。グレード構成は「オリジン」が8万9900ドル(約1420万円)から、上級グレードの「シグネチャー」が10万2900ドル(約1625万円)からとなっています。
先進運転支援システム「AFEELA Intelligent Drive」は、カメラ、LiDAR、レーダー、超音波センサーなど計40個のセンサーと、最大800 TOPSの処理能力を持つECUを組み合わせ、AIによる高度な運転支援を実現します。センシングした周辺環境は、Unreal Engineによってビジュアル化され、ADASビューやマップとしてディスプレイに表示されます。
車内には対話型AI「AFEELA Personal Agent」を搭載し、音声による車両制御や行動提案が可能です。エンターテインメント機能として、各シートに最適化された独自のサウンドシステムとディスプレイを配置。ソニーの360 Spatial Sound Technologiesによる立体音響と、独自のノイズキャンセリング技術による高い静粛性を実現しています。
車両性能面では、ロボティクス研究を応用した3Dモーションマネジメントシステムを採用。モーター、ブレーキ、サスペンションを統合制御することで、操縦性と乗り心地を両立させたとのこと。
エクステリアカラーは「タイダルグレー」「カームホワイト」「コアブラック」の3色で、シグネチャーグレードではインテリアカラー「ブラック」「グレー」との組み合わせが選択可能です。インテリアは、シート、ドア、ダッシュボードなどの表面積の約70%に植物由来原料や再生材を使用しています。
充電はテスラのスーパーチャージャーネットワークが利用可能で、航続距離は北米仕様車で最大300マイル(約483km)を目標としています。なお、両グレードとも運転支援システム、パーソナルエージェント、エンターテインメントコンテンツ、車両カスタマイズ機能、5Gデータ通信が3年間無料で提供されます。
日本市場については2026年内の納車開始を予定しており、詳細は後日発表される予定です。