EV新車情報

BYD、新型クロスオーバーEV「シーライオン7」とシール特別限定車を東京オートサロンで初公開

BYDが日本市場向けの戦略モデル2台を発表

 BYDは、2025年1月10日に開幕した東京オートサロン2025において、日本市場向けの新たな戦略モデル2台を発表しました。一つは今春に日本市場に導入を予定する新型クロスオーバーEV「シーライオン7」。もう一つは人気モデル「シール」の特別限定車です。

 BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は、東京オートサロン会場で行われたプレスカンファレンスで、2024年の日本市場における販売実績が前年比50%増の2223台に達したことを報告。特に2024年6月に発売を開始したシールについては、すでに約700台を販売し、そのスタイリッシュなデザインと大容量バッテリーや価格性能比の高さが、多くの顧客から支持を得ているとしました。

 東福寺社長は「シールの成功により、BYDのブランドイメージは『コストパフォーマンスが高い』という評価に加えて、『デザインがかっこいい』という新たな価値を獲得することができました」と述べ、今後もブランド価値の向上に努めていく姿勢を示しました。

特別限定車「BYD シール Edition Pale Green」

 シールは昨年末、日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカーに選出されたほか、RJCカー・オブ・ザ・イヤーではテクノロジー部門賞も受賞。この評価を受けて、BYDは特別限定車の投入を決定。同日に発表された特別限定車「BYD シール Edition Pale Green」は、BYDの企業理念である「Cool the Earth by 1°C」(地球の温度を1度下げよう)をイメージした淡いグリーンのボディカラーを採用しています。

特別限定車「BYD シール Edition Pale Green」について説明をする東福寺社長
特別限定車「BYD シール Edition Pale Green」について説明をする東福寺社長

 同社が誇るブレードバッテリーとCTB(セル・トゥ・ボディ)構造という二つの革新的技術は、RJCテクノロジーオブザイヤーでも高く評価されました。特にCTB構造は、バッテリーを車体構造の一部として組み込むことで、高い剛性と効率的なパッケージングを実現しています

 特別限定車は、BYDの創業30周年を記念して後輪駆動モデルを20台、全輪駆動モデルを10台の計30台限定で販売されます。価格は後輪駆動モデルが528万円、全輪駆動モデルが605万円となっています。ただし、現在実施中の導入記念キャンペーンの対象となり、それぞれ495万円、572万円での購入が可能です。現行販売モデルと同様の装備に加え、特別なカラーリングが施されることで、希少価値の高いモデルとなっています。

日本市場4台目の最新モデル、シーライオン7

 一方、今回東京オートサロンに参考出品されたシーライオン7は、BYDが日本市場で展開する4番目のBEVとなります。全長4830mm×全幅1925mm×全高1620mmのボディサイズを持つクロスオーバーSUVで、海洋生物からインスピレーションを得たというエレガントなクーペスタイルが特徴。このデザインコンセプトは、すでに高い評価を得ているシールの意匠を踏襲しながら、SUVとしての力強さを表現しています。

BYDが日本市場で展開する4番目のBEV「シーライオン7」
BYDが日本市場で展開する4番目のBEV、シーライオン7

 パワートレインは、フロントに160kW、リアに230kWの電動モーターを搭載した全輪駆動システムを採用。フロントには三相誘導モーター、リアには永久磁石同期モーターを配置することで、効率的な動力性能を実現。システム合計出力は390kWに達し、2615kgの車両重量を感じさせない力強い加速性能を備えています。

 バッテリーシステムには、同社が技術的優位性を持つリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。BYDの全てのBEVで使用されていて高い評価を得ているブレードバッテリー技術により82.5kWhの総電力量を確保しています。

シーライオン7のボディサイズは、全長4830mm×全幅1925mm×全高1620mm
シーライオン7のボディサイズは、全長4830mm×全幅1925mm×全高1620mm

 シャシーでは、フロントにダブルウィッシュボーン式、リアにマルチリンク式のサスペンションを採用。245/45 R20のタイヤと組み合わせることで、快適性と運動性能の両立を図っています。インテリアについては、運転席周りに最新のデジタル技術を投入し、近未来的な雰囲気を演出しています。モダンでハイテクな印象を強調しているのが特徴です。

近未来的な雰囲気を演出するシーライオン7のインテリア

 シーライオン7は、海外仕様車のAWD バージョンで、0-100km/hを4.5 秒、最高速度 215 km/h を記録。同日(1月10日)、新型モデルの日本国内予約が開始されたテスラのモデルYに対抗した世界戦略車としても注目されています。

シールEdition Pale Green(後輪駆動)

メーカー希望小売価格(消費税込み):528万円
導入記念キャンペーン価格(消費税込み):495万円

限定販売台数:20台

シール Edition Pale Green AWD(全輪駆動)

メーカー希望小売価格(消費税込み):605万円
導入記念キャンペーン価格(消費税込み):572万円

限定販売台数:10台

シーライオン7 スペック
全長×全幅×全高:4830mm×1925mm×1620mm
ホイールベース:2930mm
車重:2615kg
駆動方式:4WD
モーター:(前)かご形三相誘導モーター/(後ろ)永久磁石同期モーター
フロントモーター最高出力:160kW
フロントモーター最大トルク:310N・m
リアモーター最高出力:230kW
リアモーター最大トルク:380N・m
バッテリー:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量:82.56kWh

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