米テスラが自動運転機能(FSD)の普及促進に向け、新たな施策を発表しました。ドライバーの監視のもとで作動するFSDを頻繁に使用する顧客向けに、テスラの自動車保険「Tesla Insurance」の保険料を最大10%割り引く制度を導入します。
新制度では、月間走行距離の50%以上でFSDを使用したドライバーに対して、最大10%の保険料割引が適用されます。ドライバーは運転中、常にシステムを監視し、必要に応じて運転操作に介入する必要がありますが、この運転支援機能の使用率が高いほど保険料が安くなる仕組みです。毎月の走行データをもとに、FSDの使用率が計算され、次月の保険料に反映されます。
具体的には、車両から収集される「総走行距離」と「FSD使用中の走行距離」のデータを基に割引率が決定されます。この新制度は、2025年2月1日から新規加入者を対象に開始され、既存の契約者は同年3月8日から適用対象となります。
現時点での対象地域は、アリゾナ州とテキサス州の2州に限定されていますが、これはテスラによるFSDのさらなる普及に向けた重要な一歩と位置づけられています。保険料の割引を通じてFSDの利用を促進することで、より多くの実走行データを収集し、技術の進化につなげる狙いがあるとみられます。
なお、この割引精度はFSDを購入またはサブスクリプション契約している顧客が対象となります。FSDの30日間無料トライアル中の顧客も割引の対象となり、トライアル期間中の走行データも割引率の計算に含まれると、テスラが発表しています。
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