日本自動車輸入組合が2025年4月4日に発表した2024年度の統計によると、外国メーカーの電気自動車(EV)輸入台数は前年度比4.5%増の2万4868台となり、過去最高を記録。輸入車全体に占めるEVの割合は10.8%と初めて1割を超えました。
今回の統計では、米国のテスラが含まれている「Others」カテゴリが、前年度の5476台から17%アップの6442台となり、テスラは引き続き輸入EVの主要プレイヤーとしての地位をキープしています。
また、BYDは乗用車が2094台、バスが127台の合計2221台を輸入し、前年度比9.6%増と着実に日本市場での存在感を高めています。特に電動バス分野では、BYDが輸入バス全体の80.4%を占め、公共交通機関の電動化において重要なポジションを確立しています。
ヒョンデも乗用車で472台、バスで23台の合計495台を販売。特にバス部門では前年比383.3%という大幅な成長を見せています。
ICE車を含む全体の輸入台数では、メルセデス・ベンツ(5万2760台)、BMW(3万6551台)、フォルクスワーゲン(2万5651台)、アウディ(2万0375台)、BMW MINI(1万7804台)、ボルボ(1万1838台)などのメーカーが日本の輸入車市場の上位を占めています。これらのメーカーはそれぞれBEVモデルを展開しており、特にBMWやメルセデス・ベンツなどの高級ブランドがEV市場をけん引しています。
また、EVの輸入車全体に占める割合が1.1ポイント上昇して10.8%となり、初めて1割を超えたことは、日本市場においてもEVへの移行が着実に進んでいることを示しています。
一方で、ガソリン車などを含めた輸入車全体の販売台数は、前年度比6.0%減の23万0230台。全体が減少傾向にある中で、EVの販売が増加していることは、自動車市場の電動化シフトを如実に表しています。