電動革命の波に乗る! EV株投資の秘訣 第28回 by じんべい
こんにちは、じんべいです!
いよいよ、テキサス州オースティンでのテスラのロボタクシーサービス開始が、目前に迫ってきましたね!早ければ6月にも、テスラのドライバーレス完全自動運転タクシーが公道を走り始め、私たちを未来へと運んでくれることになるかもしれません。想像するだけでワクワクが止まりませんね!
そんな中、テスラのCEOであるイーロン・マスクが2025年5月21日、CNBCの番組に出演し、テスラの本社ギガテキサス内で単独インタビューに応じました。そこでイーロンは、この注目のロボタクシーについて一体何を語ったのでしょうか? 最新の進捗状況は? 本当に最初からドライバーなしで運用を開始するのか? サービスエリアはオースティン全域なのか、それとも限定された場所でのスタートとなるのか? 今回のインタビューで、その全貌が明らかになりました。
というわけで今回は、イーロンの発言から、最新のオースティンロボタクシープロジェクトの状況を、皆さんと一緒に詳しく見ていきたいと思います。
オースティン ロボタクシー最新情報! 開始時期と運用形態の核心に迫る!
まず気になるのは、いつから、そしてどんな形でロボタクシーが走り始めるのか、ですよね。イーロンはインタビューで、「6月末までに、テキサス州オースティンの公道で運用を開始することを目指している」と明言しました。いよいよカウントダウンが始まった感じです!

そして、最も注目されるのが、その運用形態。なんと、「開始当初から、車内には安全ドライバーは乗車しない形態で運用する」というのです。これは本当に驚きですよね。つまり、正真正銘の「ドライバーレス」タクシーが、いきなり街を走り始めるということになります。
もちろん、安全性には最大限の配慮がなされます。イーロンによれば、「オースティン全域ではなく、テスラが最も安全だと判断する一部の地域に限定して展開する」とのこと。具体的にはジオフェンシングという技術を使って、あらかじめ設定されたエリア内のみを走行するそうです。
さらに、「安全性が非常に高いと判断される交差点のみを通過させ、それ以外の交差点は避けるようにルートを選択する」という徹底ぶり。過去に行われた一部のテストでは、ドライバーが運転を引き継ぐことを前提とした監視付き自動運転でしたが、今回のオースティンでの運用は、それとは全く異なる監視なし自動運転であるという点も強調していました。
現在のテスト状況は? イーロンが語る自信と現実
では、現在のテスト状況はどうなっているのでしょうか?
イーロンは以前から、オースティンでドライバーを乗せた状態での24時間年中無休の走行テストを実施しており、ドライバーによる介入はほとんど見られないほどシステムの完成度は高いと語っていました。数千台規模の車両でテストを行っているということなので、そのデータ量も膨大ですよね。
実際、住宅街を多数のテスト車両が通過することで、住民の方々が「一体何事だ?」と驚くこともある、なんていうエピソードも披露していました。
今回のインタビューでは、この自信を裏付けるように、ドライバーレスでの運用開始に踏み切る理由を語っています。しかし、同時に非常に慎重な姿勢も示しているのが印象的でした。

焦らず、慎重に… 初期の運用規模と拡大計画
イーロンは、ロボタクシーの運用開始にあたり、「最初は安全性を最優先し、ごく少数台から運用を開始する」と述べています。具体的な数字として、「最初の1週間は10台程度から始め、その後20台、30台、40台と徐々に増やしていく」という計画を明らかにしました。そして、「数ヶ月以内に1000台規模への拡大を目指す」とのこと。
運用の成否を判断する基準としては、事故の有無、そして、ドライバーレスであるため、システムの自律的な判断による運行の安定性が挙げられるでしょう。
この慎重なステップは、テスラがいかにこのプロジェクトを重要視し、かつ社会的な影響を考慮しているかの表れと言えるのではないでしょうか。
オースティンから全米、そして世界へ! ロボタクシーの未来
オースティンでの運用が軌道に乗れば、次はいよいよ他の都市への展開です。イーロンは、「オースティンでの運用状況を見極めた後、サンフランシスコやロサンゼルスといったカリフォルニア州内の都市から開始し、徐々に他の都市へも拡大していく」という計画を語りました。
テスラの自動運転技術、FSD(Full Self-Driving)は、特定の地域に限定されたものではなく、汎用性の高いAIを目指して開発されています。だからこそ、一度成功モデルを確立すれば、その展開スピードは非常に速いものになる可能性があります。

イーロンが強調する「安全性」と「監視なし自動運転」へのこだわり
今回のインタビューを通じて、イーロンが一貫して強調していたのは、やはり「安全性への最大限の配慮」です。初日から大規模に展開することも技術的には可能かもしれないが、それは賢明ではない。ジオフェンシングやルート選択の最適化といった具体的な安全策を講じながら、意図的にゆっくりと慎重に進めていく方針を明確に示しました。
そしてもう一つ、監視なし自動運転の実現への強いこだわりも感じられました。これまでの自動運転レベルの議論とは一線を画し、真のドライバーレス社会の実現を目指すテスラの野心が見て取れます。
まとめ
ということで、今回CNBCでイーロンが語ったロボタクシー実施の最新状況、いかがだったでしょうか。思ったよりも、テスラは慎重に慎重を期して、プロジェクトを進めて行きたいのだなと、私は感じました。
ロボタクシープロジェクトには、一つのミスも許されません。もし初期段階でロボタクシーが事故を起こしてしまったら、テスラに批判的なメディアから集中砲火を浴びる格好の標的となってしまうでしょう。
アンチテスラ派からも「それ見たことか!やっぱりテスラのロボタクシーはまだまだだ。ウェイモのようにLiDARやレーダーを搭載すべきなんじゃないか!?」と、テスラのロボタクシー構想の根幹を揺るがすような攻撃が来ることは目に見えています。イーロンはそのことを十分に理解しているからこそ、これほどまでに警戒し、慎重に進めていく方針なのでしょう。

そして同日、非常に心強いニュースも飛び込んできました。米運輸省長官のショーン・ダフィー氏がギガテキサスを訪れ、ロボタクシーに試乗したのです。ダフィー長官は、「我々は自動運転車の未来にワクワクしている。テスラをはじめとする優れたアメリカの自動運転会社はこれから世界をリードしていくだろう」と語り、さらに「アメリカで、州ごとに異なる規制ではなく、国家として統一された一つの基準を作っていきたい」と述べました。つまりは、ダフィー長官は、改めて自動運転を積極的に推進する立場を明確にしたということです。
これは、これまでテスラと必ずしも友好的とは言えなかった前政権までの状況とは全く異なります。もし米運輸省が自動運転の統一ルールを策定することができれば、アメリカ国内での自動運転の普及は一気に加速するでしょう。その中で、テスラがアメリカを、そして世界をリードする自動運転企業となる道筋が、いよいよはっきりと見えてきたのではないでしょうか。
今後も、テスラのロボタクシープロジェクトの進展からは、ますます目が離せませんね!

文・じんべい
日本企業でサラリーマンをしながら、 米国株式投資や太陽光発電投資で資産形成し、2023年3月にサイドFIRE。 株式投資では、S&P500を積立投資しながら、 個別株はテスラを中心としたEV銘柄に集中投資を実行中。YouTubeチャンネル『じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル』登録者数:約3万人。 X(Twitter)フォロワー数:約1万人。平日毎朝、Xにて前日のテスラ株価情報を発信、また毎週末にはYouTubeでテスラ株価ニュースを配信中。