テスラが、ロサンゼルスのハリウッドで建設中のダイナー&スーパーチャージャー複合施設で、スーパーチャージャーが点灯し、駐車場の舗装が完了するなど、建設が完了に近づいていることが判明しました。施設周辺の工事用フェンスが完全に撤去され、公道から撮影された最新の写真により、オープンが間近に迫っていることが確認されています。

2018年にイーロン・マスクがX(旧Twitter)で「LAの新しいテスラ・スーパーチャージャーの場所に、オールドスクールなドライブイン、ローラースケート&ロックレストランを設置する」と発表してから7年近くが経過したことになります。

施設の最大の特徴は、1950年代のクラシックなダイナーの魅力とテスラの未来的な技術を融合させたデザインです。サイバートラック同様のステンレススチール外装を採用した2階建て構造で、クラシックなダイナースタイルの円形シートと現代的な照明・設備が巧みに組み合わされています。1950年代のレトロチャームと眩いネオンライトが特徴的で、まさに「グリースと宇宙家族ジェットソンが出会った」とマスクが表現した通りの空間が実現されています。


この複合施設では、焼きたてハンバーガーとミルクシェイクの香りが漂う本格24時間営業のダイナーを中心に、2台の45フィート大型LEDスクリーンを備えたドライブイン・シアターを併設。また、1950年代の雰囲気を演出するローラースケートを履いたウェイトレスによるカーホップサービスも提供される予定で、車内からの注文も可能とのこと。

充電インフラは、28〜32基のV4スーパーチャージャーがメインエリアに設置され、最終的には隣接エリアに追加で48基の設置が計画されています。すべてのEVブランドに対応する予定で、テスラ車以外のEVも利用可能です。
テスラは「Charger Diner Controls」という新機能の開発を進めている模様で、この機能により、充電中のドライバーは車内から食事の注文や映画の選択ができ、45フィートLEDスクリーンでの映画鑑賞も車内から楽しめる設計となっているようです。

この施設は、単なる充電ステーションを超えた総合エンターテインメント施設として、革新的な事例となりそうです。成功すれば、他の都市でも同様の「チャージ&ダイン」ステーションが展開されていくでしょう。
