BYDは2025年8月4日、イタリアの名門サッカークラブ、インテル・ミラノと今後3シーズンにわたるグローバル戦略的パートナーシップを締結したと発表しました。
今回の提携は、急速に成長する自動車メーカーとサッカー界の老舗クラブによる注目すべきコラボレーションです。インテルは世界中に5億3300万人以上のファンを抱える人気クラブで、特にBYDの本拠地である中国では1億5400万人以上、BYDグループが重要視する南米市場でも9000万人近いファンを有しています。
一方、BYDは、2024年には420万台以上の車両を販売し、前年比41%増を記録しました。2025年上半期も既に200万台以上を販売し、継続的な成長を示しています。

BYDのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるステラ・リー氏は、「BYDの社名は『Build Your Dreams(夢を築こう)』です。このパートナーシップは、若者やサッカーファンにとって夢のような出来事です」と述べました。同氏は、インテルのエネルギーや諦めない姿勢、グローバルブランドとしての急速な成長がBYDと共通していると説明し、「私たちは気候変動と戦い、地球の温度を1度下げるという夢を持つテクノロジー企業。この目標達成のため、12万人のエンジニアが日々努力し、平均すると毎日45件の特許を生み出しています」と語りました。
インテル側では、責任者のジョルジオ・リッチ氏が「BYDとDENZA(デンツァ)ブランドを通じて、最初の提携サッカークラブとしてインテルを選んでいただいたことを誇りに思います」とコメント。

具体的な取り組みとして、BYDはフラッグシップモデル「シーライオン7」の特別限定車1台をインテルに提供します。この車両はインテルのチームカラーから着想を得たデザインにカスタマイズされており、今後ファン向けの限定車として販売される予定。
また、世界中のインテルファン向けにBYD車両の購入およびレンタルプログラムの検討が進められており、数週間以内に詳細が発表される見込みです。さらに、インテルのトップマネジメント、テクニカルスタッフ、トップチームの選手に対してBYDブランドの車両合計70台が提供されることも明らかになりました。
このパートナーシップは、BYDブランドに加えて同グループの高級車ブランド「DENZA」も含む包括的な協力関係となり、両ブランドの相乗効果とポジショニング強化を図る戦略的な提携として注目されています。
