日産自動車は2025年8月19日(現地時間)、米国で2026年型リーフの価格を発表しました。S+グレードは配送料込みで2万9990ドル(約442万円)からとなり、EPA推定航続距離は303マイル(約488km)を実現します。
新型リーフは従来のハッチバック形状からコンパクトクロスオーバーSUVに変更されます。また、工場出荷時からテスラの北米充電規格(NACS)プラグを標準装備し、全米数千カ所のテスラスーパーチャージャーでアダプター不要の急速充電が可能になります。

現在発表されているグレード構成は、エントリーグレードのS(価格・航続距離未発表、52kWhバッテリー)、S+(2万9990ドル=約442万円、488km、75kWhバッテリー)、SV+(3万4230ドル=約504万円、463km、75kWhバッテリー)、プラチナ+(3万8990ドル=約574万円、417km、75kWhバッテリー)となっています。
初代リーフは2011年に発売された際、EPA航続距離は73マイル(約117km)、価格は約3万3000ドル(約486万円)でした。現行の2025年モデルでは最大212マイル(約341km)まで航続距離が向上しており、新型では15年間で4倍以上の航続距離延長を実現したことになります。

米国EV市場では、シボレー・エクイノックスEVが3万5000ドル以下(約515万円以下)で319マイル(約513km)の航続距離を持つ競合車として位置づけられ、2025年上半期にテスラ以外で最も売れたEVとなりました。
手頃な価格帯のEV市場では今後、フォードが3万ドル(約442万円)の電気ピックアップトラックを2027年に投入予定であるほか、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏が出資するスレート・オートが2026年に低価格トラックの生産開始を計画しています。また、シボレーは長年販売していたボルトEVを2025年後半に再生産する予定です。
2026年型日産リーフは今秋に米国で発売される予定で、同社によると米国で最も安価なEVの地位を維持するとしています。日本市場での発売時期や価格については現時点で発表されていません。