中国国務院新聞弁公室は2025年9月18日の記者会見で、中国の新エネルギー車(NEV)の累計販売台数が4000万台を超えたと発表しました。同弁公室の報道官は、ライブ配信された記者会見において「中国は10年連続でNEVの生産・販売で世界トップの地位を維持しており、地球規模での炭素削減目標に貢献している」と述べました。
中国のNEV市場は過去5年間で爆発的な成長を遂げており、販売台数は2020年の約130万台から2024年には約1300万台へと10倍に増加しています。

工業・情報化部(MIIT)を含む8つの政府部門は先週、自動車産業の成長安定化計画を発表し、今年のNEV販売目標を約1550万台(前年同期比約20%増)に設定したことを明らかにしました。
同計画によると、中国は2025年の自動車販売台数を前年同期比3%増の約3230万台と目標設定しています。これは2025年のNEV普及率目標が48%であることを意味しており、販売される自動車100台のうち48台がNEVとなる計算です。
中国では、NEVにバッテリー電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、燃料電池車が含まれています。
中国自動車工業協会(CAAM)のデータをもとに現地EV専門メディアのCnEVPostが集計したところ、今年1月から8月までの中国のNEV販売台数は959万台となり、前年同期比36.37%増を記録しました。
このうちBEVが販売の大部分を占め、1月から8月期間で616万台が販売され、前年同期比46.06%増となりました。PHEVの販売台数は同期間で343万台となり、前年同期比22.04%増となっています。
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