Waymoとドアダッシュが提携し、アリゾナ州フェニックスで自動運転車両によるデリバリーサービスを開始しました。2025年10月16日、Waymoが公式ブログでアナウンスしています。
この新しいサービスでは、フェニックスの約815平方キロのサービスエリア内で、ドアダッシュの配達にWaymoの完全自動運転車両が活用されます。利用者は注文時に自動運転車両による配達を選択でき、Waymoの車両が到着するとドアダッシュアプリを使ってトランクを開け、商品を受け取ることができます。
当初はDashMart(ドアダッシュが運営する小売店舗)からの配達で開始されますが、今後はより多くの地元商店や商品カテゴリーに拡大される予定です。ドアダッシュのプロダクト担当バイスプレジデントであるフアード・ハノン氏は、「Waymoとの提携により、DashPassの価値提案をさらに強化し、マルチモーダルな自動運転技術による地域商取引の未来を推進できることを嬉しく思います」とコメントしています。
さらに、DashPass会員向けには特別プロモーションも用意されています。フェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルスでWaymoのライドシェアサービスを利用する際、最大3回まで20ドルの割引が適用されます。
Waymoは公道での自動運転走行距離が1億マイル(約1億6000万キロメートル)を超え、これまでに1000万回以上の乗車サービスを提供してきました。同社は2016年からフェニックス地域に展開しており、米国最大の完全自動運転ライドシェアエリアを構築しています。

Waymoの共同CEO兼CTOであるディミトリ・ドルゴフ氏は、「Waymoの完全自動運転技術は、道路の安全性向上に貢献しながら、日常的な用事をより容易にします。ドアダッシュとの提携により、安全で信頼性の高い技術を活用した非接触配達を実現できることを誇りに思います」と述べています。
自動運転配達サービスは、労働力不足や配達コストの上昇といった課題に対する解決策として期待されており、フェニックスでの展開が成功すれば、他の都市への拡大も視野に入ってくるでしょう。

