日産自動車は2025年12月22日、電動クロスオーバー「アリア」のマイナーチェンジモデルを2026年2月20日に発売すると発表しました。スポーツモデルの「アリアNISMO」も改良し、3月19日に発売します。
アリアは2021年に発売した日産のフラッグシップEVです。今回の改良では、フロントデザインを刷新しました。グリル部分をボディと同色にすることでシームレスな外観とし、Vモーションを車両外側に配置しています。新デザインの20インチホイールは、アルミと樹脂を組み合わせた構造です。

ボディカラーには、新色「プラズマグリーン」と「ミッドナイトブラック」を組み合わせた「翡翠乃光ーヒスイノヒカリー」を設定しました。2トーンカラー2種類、モノトーンカラー5種類も用意されています。インテリアには、グリーンレザーとライトグレーを組み合わせた新色「ホワイト/グリーン」を追加しました。
機能面では、グーグル搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを新たに採用。グーグルマップ、グーグルアシスタント、グーグルプレイの各機能に対応します。ナビゲーションにグーグルアカウントを同期することで、充電スポットを予測したルート検索や保存済みルートの表示が可能です。

新たにV2L(Vehicle to Load)機能を搭載し、充電ポートに接続する「AC外部給電コネクター」を使用することで、ドアをロックした状態でも1500Wの電力を取り出せます。アウトドアや災害時の非常用電源として活用できます。

価格は2WDのB6グレードが667万5900円、B9グレードが746万7900円です。4WDのB6 e-4ORCEが728万900円、B9 e-4ORCEが807万2900円となっています。総電力量はB6が66kWh、B9が91kWh。航続距離はB6が最大470km、B9が最大640kmとなっています。
アリアNISMOは、アリアe-4ORCEにNISMO専用の加速チューニングを施したスポーツモデル。今回の改良では、アリアと同様にグーグル搭載インフォテインメントシステム、AC外部給電コネクター、インテリジェント ディスタンスコントロールを採用します。価格は後日発表される予定です。

アリアは2026年1月1日登録分から国のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)が増額され、最大129万円を受けられます。地方自治体の補助金制度と併用できる場合もあり、例えば東京都では60万円の補助金が適用され、国の補助金と合わせて最大189万円となります。東京都でエントリーグレードのB6を購入した場合、実質478万5900円から購入可能です。



