EVcafeで考える 第13回
by がす
2023年10月1日、テスラ中国はモデルYのアップデートを発表しました。
テスラ中国の公式サイトでは、新しいモデルYが紹介されています。
このモデルYはすでに発表になった新型モデル3(ハイランド)のような大きな変更を施した「リフレッシュ」モデルではありません。ハイランド用の装備を共通化するなどの小規模なアップデートになっており、外観は変わっていません。例えば、新型モデル3(ハイランド)は、ウィンカーレバーやシフトレバーが無くなったりしていますが、そういう大きな変更は今回のモデルYのリフレッシュにはありません。とはいえ、価格据え置きのまま加速性能まで強化するなど、なかなか興味深いアップデートになっています。
そして、今回のモデルYのアップデートは中国製のみになります。米国フリーモント製、テキサス製のモデルYは、今のところ現行のままでアップデートされていません。
では、さっそくどのような変更があったか見ていきましょう!
①アンビエントライトを導入
新型モデル3にも採用される車内のアンビエントライトが、モデルYにも導入されます。256色から設定できますし、オフにもできます。テスラはサイバートラックにもこれを導入するようで、今後テスラEVの定番装備になりそうです。
②新しいダッシュボード
テスラは木目テイストを止めて、繊維素材で作られた新しいダッシュボードトリムを導入しました。新型モデル3(ハイランド)と同じように素材のプレミアム感が向上しています。
③ブラックの19インチ ジェミニホイール
19インチ ジェミニホイールがシルバーからブラックに変更されました。ブラックのホイールは足元がしまって見えます。
④伸びた航続距離
航続距離はRWDで545kmから554kmへと9km伸び、ロングレンジでは660kmが688kmとなり28km伸びています。パフォーマンスモデルは変更なしです。
⑤加速力アップ
0から100 km/時までの加速がRWDで5.9 秒で、以前の 6.9 秒よりわずかに速くなります。ロングレンジとパフォーマンスは変更なし。RWDだけとはいえ、加速のパフォーマンスが向上しているのは面白い部分です。
⑥HW4ではなくHW3
SNS「微博」のテスラ中国の公式によると、気になる自動運転コンピューターはHW4ではなく、HW3とのことです。
SNS「微博」テスラ中国の公式
【参考】今回の中国の価格と、現行の日本のモデルYの価格比較
日本でも予約スタートした新型モデル3のような大きなモデルチェンジ(新型)は、2025年発売と噂される次期モデルY (ジュニパー)で行われると思われます。
今回はその前段階で行われるアップデートですが、テスラは改善を繰り返すので今後も細かい変更や、機能の廃止などは適宜行われるものと予想されます。
惜しむらくはせめて新型モデル3にあった「ベンチレーテッドシート」もあればと思いましたが、人気のアンビエントライトに加え、加速力や航続距離といったところまで手が入り、かっこいいホイールや車内の質感も向上しながら価格は据え置きという嬉しいアップデートとなっています!
メイン写真:提供元:Tesla, Inc.
がす(来嶋 勇人)
福岡県出身。(株)ファミリーマートのマーケティング本部でアプリやコーヒーのパッケージを作っていたが早期退職。無職になりテスラでハローワークに通い見つけた会社に入社。そこでゼロからスタートし、そこの関連会社の社長に抜擢され就任。現在はECやアニメーション事業を行っている。
プライベートでは2024年からイーロン・マスクの公式パロディアカウント(フォロワー140万人)からオファーをもらいイーロン・マスク(パロディ)公認のAIデザイナーとなり、ハイクオリティなAI画像をイーロン・マスク(パロディ)に提供中。そのメールをやりとりしているイーロン・マスク(パロディ)はイーロン・マスク本人だと思っている。
Xではイーロン・マスク、テスラ、AI、EV、自動運転、スペースXの最新ニュースを発信中です!
https://twitter.com/Gusfrin92486024