ドイツ自動車大手のBMWが電気自動車(EV)市場での地位を強化するため、次世代EV「ノイエ・クラッセ」の開発に莫大な投資を行っているようです。同社の発表によると、650億ユーロ(711億ドル)を投じて、ミュンヘンの主要工場を2027年末までにEV専用の生産施設に改修するそうです。
このノイエ・クラッセとは、走行距離、充電速度、価格といったベンチマークでテスラと競合することを目指したBMWの新ブランドで、ドイツ語で「新しいクラス」を意味します。1962年〜1972年まで販売されたセダンとクーペのシリーズにちなんで名付けられました。EVでは、3シリーズサイズのセダンやSUVを含む6モデルが2025年から生産されます。
1922年から稼働しているミュンヘン工場において、現時点ではEVは i4しか生産されていませんが、改修後はEV専用工場となります。また、ハンガリーのデブレツェンに建設中の新工場も、2025年にノイエ・クラッセの生産を開始する予定です。
BMWは、内燃エンジン車の生産終了に関する目標を設定していないものの、欧州連合(EU)の規制に従うことになると見られています。EUは2035年からガソリンおよびディーゼル車の新車販売を実質禁止としています。
メイン写真:BMWグループ