現在、日本国内で購入できるEVも日々増えてきています。そんな日本のユーザーの方々が、いま、注目しておきたいEVラインナップを紹介するシリーズが、この”EV catalog”です。
その第1回目は、2022年の11月22日に日本発売となったフォルクスワーゲンの「ID.4」。このBEV(バッテリ電気自動車)はドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンが初のフル電動SUVとして2020年に発表後、欧州、北米、中国などで販売され、2021年にワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。2022年には、世界で約17万台を販売したヒットEVです。
![初上陸したフォルクスワーゲンの大ヒットEV、ID.4](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/mainのコピー2-2000x1334.jpg)
フォルクスワーゲンは、カーボンニュートラルへ向けて企業としての包括的な取り組みを象徴するコンセプト“Way to ZERO”を提唱し、世界有数の自動車メーカーで初めてパリ協定にコミットしたグループ企業。そして、その方向性を示しているのが新世代EV「I D.」ファミリーのラインナップです。欧州では、2020年に最初のコンパクトEV「ID.3」を発売してから、2021年3月の「ID.4」、中国市場向けの7シーターSUV「ID6.」、昨年末に発表されたクーペ「ID5.」、2022年3月の「ID. Buzz(アイディ. バズ)」と、さまざまなEVを発表していて、2022年11月には、「ID.ファミリー」の世界でのトータル販売数が50万台に到達したことが、フォルクスワーゲンから発表されました。
![欧州で発表された「ID.ファミリー(左から:ID.4 GTX, ID.4, ID.3, ID.5 ,ID.5 GTX.](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/DB2022AU00533_large-2000x1053.jpg)
フォルクスワーゲンの2022年の全世界でのEV販売台数は、前年比23.6%増加の約33万台。そこで最も売れたモデルこそが、この「ID.4」でした。
![ドイツのエムデン工場にて生産される欧州市場向けID.4](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/mainのコピー.jpg)
「ID.4」の日本仕様には、LiteとProの2種類のモデルが用意され、それぞれ異なるバッテリー容量と出力となっています。2022年11月導入時の「Launch Edition」を経て、同年12月22日より発売された標準グレードは、Liteが最大航続距離435km(WLTCモード)で価格は514万2000円から。Proは77kWhのバッテリ、最大航続距離618km(WLTCモード)で価格は648万8000円からとなっています。
![( 左) ID.4 Pro ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック/ブラックルーフ 、(右 )ID.4 Lite ボディカラー:ブルーダスクメタリック](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_050-4000x1885-1-2000x943.jpeg)
![ID.4 Proは最大航続距離618kmを誇る。写真の充電器は日本での取り扱いはありません。](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_016-4000x1886-1-2000x943.jpeg)
![ID.4 Proの0−100km/h加速は8.5秒](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/main-2000x1334.jpg)
「ID.4」は、全長4585mm×全幅1850mm×全高1640mm×ホイールベース2770mm。電気自動車専用プラットフォーム“MEB”の採用により、優れたパッケージングを実現しています。ラゲージルームは通常543ℓ、リヤシートをすべて倒すと1,575ℓの大容量で様々な荷物に対応。また、ホイールベースを拡大するとともに、バッテリーを前後の車軸間に格納することで、フラットなフロアの広々とした居住空間を実現。車内全体にわたる大きな開口部が特徴のパノラマガラスルーフとともに、EVならではの、ゆとりあふれる空間と頭上に広がる開放感が家族での快適なドライブを満喫させてくれます。
![ID.4のインテリアイメージ](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_030-4000x1886-1-2000x943.jpeg)
![ID.4の運転席イメージ](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_033-4000x1886-1-2000x943.jpeg)
![ID.4の543ℓ~最大1,575ℓの大容量ラゲージルーム](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_028-2000x1420.jpeg)
![ID.4の開放的なサンルーフ](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_039-4000x2827-2-2000x1414.jpeg)
アダプティブクルーズコントロール“ACC”とレーンキープアシストシステム“Lane Assist”の複合機能でもある“Travel Assist”は、時速約160kmまでの速度域で、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作をアシスト。あらかじめ設定した車速内において前走車との車間および走行レーンの維持をサポートし、ステアリングを軽く握っているだけで作動することで、高速道路など長距離ドライブでの疲労を低減させてくれます。
![ID.4の同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist” イメージ※写真は欧州仕様車です。日本仕様車とは異なります。](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_045-2000x941.jpeg)
![気分に合わせて30色の中から好みのカラーを選択可能な、ID.4のインテリアアンビエントライト(カラー調整機能付)イメージ](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/ID4_2228_041-2000x1421.jpeg)
そして何より、「ID.4」には、新しいフォルクスワーゲンのデザイン哲学が全身に息づいています。例えば、フロントグリルを無くした電気自動車らしい力強さで新時代を感じさせる造形。また、アスリートのような力強い波状のショルダーライン、筋肉質なアーチ形状のサイドライン、低くダイナミックなルーフラインによって生み出される長く伸びやかなボディラインは、従来のフォルクスワーゲンのラインナップの進化も感じさせてくれます。機能的には、Cd値0.28と高いレベルの空力性能を実現することで、EVにとって重要な最大航続距離618km(Pro)を誇りながら、無音のEVだからこそ気になる風切り音の減少による静粛性向上で、ロングドライブでも疲れにくい車内運転環境を実現してくれているのです。
![家族との日々をアップデートしてくれるEV、ID.4](https://evcafe.jp/wp-content/uploads/2023/06/main-1-2000x1058.jpg)
「ID.4」は「これまでのどんなEVよりも、身近で楽しいEV」とフォルクスワーゲンが主張するように、特に家族との日々をアップデートし、週末のドライブで新しい幸せのかたちを見せてくれる優秀なファミリー向けEVなのです。
ID.4 スペック
Lite
寸法(全長/全幅/全高/ホイールベース)
:4585mm/1850mm/1640mm
車両重量:1950kg
バッテリー容量:52.0kWh
電費:132Wh/km
最高出力:125kW(170PS)/3851-15311rpm
最大トルク:310Nm(31.6kgm)/0-3851rpm
駆動式:RWD
航続距離(WLTC):435km
Pro
寸法(全長/全幅/全高/ホイールベース)
:4585mm/1850mm/1640mm
車両重量:2140kg
バッテリー容量:77.0kWh
電費:139Wh/km
最高出力:150kW(204PS)/4621-8000rpm
最大トルク:310Nm(31.6kgfm)/0-4621rpm
駆動式:RWD
航続距離(WLTC):618km
フォルクスワーゲン「ID.4」gallery
フォルクスワーゲン ID.4の公式サイト