2024年3月30日、テスラは自動運転(FSD)のベータ版を、カナダのテスラオーナーに対して提供し始めました。アメリカ以外の国に提供するのはこれが初めてとなります。
2020年10月21日に初めてリリースされたFSDは、3年半を経て北米を走るテスラ220万台が利用可能になったことを意味します。現在、FSDベータは、1カ月無料で提供されています。
なお、最新のFSDベータは「バージョン12.3.3」となりますが、このバージョンからは「FSD(Supervised)」という呼称が使われており、「ドライバーの監督のもとで利用できる自動運転」であることが明記されました。
テスラの自動運転(Full Self Driving)は、現在、まだレベル2の自動運転であり、完全なる自動運転(レベル5)ではありません。テスラが使っている「Full Self Driving(完全自動運転)」の呼称は、人々の誤解を招くとかつてから多くの人が批判しており、今回の呼称の変更でさらなる批判を浴びることを回避した格好です。
イーロン・マスクは、12.3.3バージョンに自信をもっており、SNSでも、このバージョンを絶賛する声や、実際に運転している動画が多数ポストされています。
写真提供:Tesla, Inc.