テスラがロサンゼルスのハリウッドに建設を進めている新施設「テスラ・ハリウッド・ダイナー」で、このほどスタッフの募集が始まりました。この施設は、車の充電とエンターテインメントを組み合わせた、テスラ初の複合施設となります。
同施設は、1950年代風のレトロなダイナーをコンセプトにしたユニークなデザインが特徴。200席以上を備えるレストランと、77席のシアターを併設しており、訪れたオーナーは車を充電しながら、食事や映画を楽しむことができます。また駐車場には、大型の45フィートLEDスクリーンが2台設置され、ドライブインシアターのような体験が味わえるとのことです。
充電設備は、テスラ車専用の急速充電器「スーパーチャージャー」を32基備えた、大規模なステーションになる予定。2023年9月に着工し、現在はダイナー部分の外装工事が進められている段階で、最新のドローン映像では、その形が徐々に見え始めている様子が確認できます。
今回テスラは、「Tesla Diner Experience Specialist」という肩書きで、同施設のスタッフ募集を開始。主な役割は、オープン前のプログラム開発やテスト、ドライブインムービーのスケジュール管理、音響映像システムの運用、メニュー変更への協力などです。さらに、テスラの商品販売チームとの連携も求められており、ダイナー内にグッズショップが設置される可能性も示唆されています。
求人情報には「充電と食事の比類なく没入感のある顧客体験を提供することに情熱を持つ個人を求めています」と記載されており、年俸は8万3600ドル(約1200万円)から28万5000ドル(約4100万円)までの幅広いレンジが設定されています。
テスラにとって、この新施設は、充電インフラの拡大とブランディングを同時に実現する、重要な戦略的拠点となりそうです。オープン時期など詳細は明かされていませんが、今後の進捗が注目される話題のプロジェクトと言えるでしょう。
Top Image Credits: Tesla 2023 Investor Day Presentation