日産のEVレンタカーを使った環境にやさしい旅がスタート
日産と日本旅行が発起人となり、14社による共同体「グリーンジャーニー推進委員会」が発足。2024年8月20日、旅先においてEVレンタカーを活用したサステナブルな旅のスタイル「グリーンジャーニー(GREEN JOURNEY)」を発表するとともに、同ツアーの予約販売を開始しました。
グリーンジャーニーでは、地域との交流・体験や、地域で余ってしまった食材などを活用した特別なグルメなどをオプションで盛り込んだツアーを開発。日産のEVレンタカーの活用や環境にやさしいグルメやアクティビティなどを通じて、旅におけるCO2排出量を数値化。従来のカーボンオフセットではなく、実数としてCO2排出量を20%以上削減できるとしています。
冨永愛さんとムーミンが登場したグリーンジャーニーの発表会
グリーンジャーニーの発表会には、消費者庁エシカルライフスタイルSDGsアンバサダーを務めるファッションモデルで俳優の冨永愛さんとムーミンが登場、スライドショーとイメージ動画で一足早く同ツアーを疑似体験しました。
ゲストの冨永さんは、グリーンジャーニーの取り組みを高く評価。コロナ禍以降、自身も国内旅行の機会が増えたと語り、日産が提供するEVレンタカーにも興味津々。「47都道府県に全部行くのを目標にしていますが、四国とか中国地方とか東北、例えば青森県はまだ行ったことがありません。好きな縄文遺跡がたくさんあるところに行ってみたいです。国内旅行では車を使うことが多いので、EVのレンタカーがあるのであれば、ぜひ活用したいと思います」と語りました。
第1弾に選ばれた熊本阿蘇と伊勢志摩の魅力
グリーンジャーニーの第1弾として、「熊本阿蘇」と「伊勢志摩」の2つのツアーが8月20日より予約販売を開始。これらのツアーは9月27日から2025年3月31日までの期間で設定されています。
「熊本阿蘇」では、阿蘇の雄大な大草原をe-BIKEで走行する体験や、地元の名店で地域の食材を使った伝統料理を堪能できるオプションプランが用意されています。一方「伊勢志摩」では、英虞湾の絶景を眺めたり、伝統的な漁業や海女文化に触れたりするオプションプランが提供されます。
両ツアーの特徴として、日産のEVによる移動、地元の食材を使ったサステナブルな宿泊施設での滞在、地域独自の自然や文化を体験できるアクティビティなどが挙げられます。例えば、阿蘇市では「あか牛丼」や「あか牛のハンバーグ」、志摩市では低利用魚を使った「アカモク丼」や「ウツボのからあげ」などのユニークな料理を楽しむことができます。
新しいサステナブルツーリズムの実現と普及に向けて
発表会で登壇した日産自動車の常務執行役員である神田昌明氏は、今回、観光産業に着目した理由について、「観光および観光産業が排出するCO2排出量は世界のCO2排出量の約8%から11%と大きな割合を占めており、その大部分が移動から発生しているという現実を知りました」と述べ、「長きにわたり、お客様のお出かけや旅に寄り添ってきた日産自動車が発起人となり、新しいサステナブルな旅の実現を目指す方策を考えるに至りました」と同プロジェクト立ち上げの経緯を語りました。
また、日本旅行の小谷野悦光社長は、サステナブルツーリズムが国内で一般化していない状況を指摘。「アフターコロナや円安の影響から国内観光需要が高まっており、今こそサステナブル旅行のスタンダード化を図る必要があります」と述べました。
グリーンジャーニーは、環境省や観光庁からも支援を受けており、サステナブルツーリズムの普及と地域活性化に向けた取り組みとして期待されています。
14社の企業※と環境省(デコ活応援隊)及び東北大学の連携により共同体「グリーンジャーニー推進委員会」が発足
同プロジェクトの目標として、2050年までに国内旅行におけるCO2排出ネットゼロを目指し、2033年までに対象エリアを約200エリアまで拡大、累計参加者数1000万人を目標としています。2030年までには、旅行時の移動におけるCO2排出量を累計4771トン削減できる見込みとのことです。
※「グリーンジャーニー推進委員会」参加企業:日産自動車株式会社、株式会社日本旅行、北海道旅客鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社、日本貨物鉄道株式会社、株式会社地球の歩き方、株式会社おてつたび、株式会社TBWA HAKUHODO、Earth hacks株式会社、特定非営利活動法人 日本ジオパークネットワーク