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テスラ、サイバートラックの転売禁止条項を密かに撤廃

 テスラが、サイバートラックの転売禁止条項を密かに撤廃したことが分かりました。自動車メディアElectrekが報じています。

 テスラは当初、サイバートラックの発売に際して、初期のVIN(車両識別番号)を持つ所有者に対し厳しい転売禁止条項を設けていました。この条項では、車両を転売した場合、5万ドル(約730万円)以上の訴訟を起こす可能性があると警告。さらに、転売を試みた所有者をブラックリストに載せ、今後のテスラ車購入を禁止するという厳しい措置も取られていました。

 しかし、今年3月頃から状況が変化し始めます。サイバートラックの転売市場が崩壊し始めたのです。そして現在、テスラはアメリカでの予約プロセスを停止。誰でも注文すれば数週間で受け取れるようになりました。

ニューヨークのリンカーンセンターで一般公開されているテスラサイバートラック(Photo by Roman Tiraspolsky)
米国では注文すれば数週間で手に入るようになったサイバートラック(Photo by Roman Tiraspolsky)

 この需要と供給のバランスの変化を受け、テスラは新しい購入者との契約から転売禁止条項を削除。サイバートラックの所有者は、購入後いつでも自由に車両を売却できるようになりました。

 実際、ある購入者はサイバートラックが自宅の車庫に入らないことに気づき、テスラに転売の許可を求める事態も発生しています。こうした個別の対応を避けるため、テスラは方針を変更したとみられます。

 今回の転売禁止条項の撤廃により、サイバートラック市場はより自由な取引が可能になります。ただし、現在は新車をテスラから直接購入できる状況のため、転売市場自体の需要は低下していると考えられます。

メイン写真提供元:Tesla, Inc.

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