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シャオペンの「MONA M03」、52分で1万台受注。価格はテスラモデル3の半額で約240万円から 

 中国の新興EVメーカー、シャオペン(Xpeng)は、2024年8月27日、北京で開催された「シャオペン 10 Years of Love Night」イベントにおいて、新型電気自動車「シャオペン MONA M03」を正式に発表しました。同社の会長兼CEOである何小鵬(ホー・シャオポン)氏は、「M03」という名称がテスラモデル3への敬意を表していると説明しました。しかし、その価格設定はモデル3の半額以下という驚きの水準となっています。

北京のイベントで発表されたシャオペン MONA M03
北京のイベントで発表されたシャオペン MONA M03

 MONA M03は、若年層をターゲットにしていて、3つのバリエーションが用意されています。事前発表で、20万元(約400万円)からとされていた価格は、そこから大幅に安くなり、エントリーモデルのロングレンジが11万9800元(約240万円)、その上位クラスの超ロングレンジが12万9800元(約260万円)、そして最上位の超ロングレンジMAXが15万5800元(約320万円)となっています。この価格帯は、テスラモデル3の中国での販売価格(23万1900元〜33万5900元、約470万円〜680万円)を大きく下回ります。

 さらに、2024年10月31日までに予約し、5000元(約10万円)の手付金を支払うと、最大5000元の下取り特典や1500kWh/年(4年間)の無料充電特典などが付与されます。

エントリーモデルの価格はなんと240万円から
エントリーモデル価格がなんと約240万円のMONA M03、カラーは5色

 サイズは全長4780mm、全幅1896mm、全高1445mm、ホイールベースは2815mmと、テスラモデル3よりわずかに大きめ。性能面では、エントリーモデルが0-100km/h加速7.8秒、他の2つのバリエーションが7.4秒を記録。全モデルが前輪駆動で、エントリーモデルは140kWモーター、他の2モデルは160kWモーターを搭載しています。

シャオペン MONA M03がターゲットとするテスラモデル3
シャオペン MONA M03がターゲットとするテスラモデル3

 MONA M03の実質航続距離(CLTC)は、エントリーモデルが515km、超ロングレンジが620km、超ロングレンジMAXが580km。バッテリーには、BYDの子会社ファインドリームス・バッテリーが供給するリン酸鉄リチウムバッテリーを採用し、エントリーモデルには51.8kWh、その他の2つのハイモデルには62.2kWhのバッテリーパックを搭載しています。

MONA M03トランク容量は621Lで、テスラモデル3の594Lを上回る
MONA M03のトランク容量は621L

 最上位のMAXバージョンでは、シャオペンの最新技術であるXNGP(フルシナリオインテリジェント支援運転)を搭載し、20万元以下の価格帯で唯一のハイエンドインテリジェント運転支援システムを提供。これにより、都市、高速道路、その他の道路状況に関係なく、中国全土で高度な運転支援機能を利用することが可能になります。

テスラモデル3によく似たMONA M03のインテリア
テスラモデル3によく似たMONA M03のインテリア

 発表イベントにおいて何小鵬氏CEOは、今後10年間でシャオペンを世界的なAI自動車企業に成長させる方針を表明し、MONA M03がその戦略の重要な一翼を担うことを強調しました。

 MONA M03は9月から納車を開始する予定。市場での反響はすでに大きく、シャオペンの発表によると、発表後わずか52分で1万台以上の確定注文を受けています。

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