テスラは、2024年9月28日、上海にある生産施設「ギガ上海」において100万台目の輸出用「モデル3」がラインオフしたと発表しました。この日、100万台目となるモデル3を乗せた船が、上海南港埠頭から英国に向けて出港しました。
ギガ上海は、テスラの重要な生産拠点であり、そこで製造されるテスラ車のボリュームはテスラの拠点の中でも最多です。モデル3とモデルYを中心に製造しており、その車両は中国はもちろん、日本を含むアジア太平洋地域とヨーロッパなどに輸出されています。
ギガ上海は、テスラが誇る巨大工場「ギガファクトリー」のアジア唯一の拠点です。製造プロセスは高度に効率化されており、プレス、溶接、塗装、組立の4大工程がひとつ屋根の下で行われ、約30秒に1台という驚異的なスピードで完成車を生産しています。また、部品の現地調達率も95%を超えています。
また、隣接するエリアに建設中の大型蓄電池「メガパック」工場は、2024年9月末時点で6割以上が完成しており、2025年1〜3月期には操業開始予定とのこと。同工場のメガパックの生産量は年間で1万台に達する見込みで、蓄電規模は40ギガワット時(GWh)に迫り、製品は世界中に輸出されることになっています。
メイン画像:テスラの対外関係担当副社長グレース・タオ氏が「本日、輸出用の中国製テスラ車100万台目が船に積み込まれ、上海の南港港から出航した」とのコメントと共に微博へ投稿した写真