中国のIT大手バイドゥが、自動運転タクシーサービス「Apollo Go」を中国国外で展開する計画を進めていることが明らかになったと、Asia Tech Wireが報じています。
バイドゥはすでに中国国内で自動運転技術の実用化を進めており、Apollo Goは北京や上海など10都市以上で有人テスト運行を行っています。さらに、一部の主要都市では完全無人の自動運転タクシーサービスのテストも実施中です。同社の発表によると、2024年7月末時点でApollo Goは中国国内で700万回以上の乗車を提供しており、着実に実績を積み重ねています。
海外展開に向けて、バイドゥは現地のパートナーを通じてサービスを提供することを検討しています。すでに海外の自動車メーカーや配車プラットフォーム、テクノロジー企業との協議を開始したとのことですが、具体的な時期や場所はまだ決定していないようです。
一方で、中国メディアの財聯社は、バイドゥが香港でロボタクシーサービスを開始する計画があると報じています。中国本土以外での最初の展開地は、香港となる可能性が高いとみられています。
この動きは、米国のテスラが今週10月10日にロボタクシー車両の発表を予定している中で明らかになりました。自動運転車市場では、世界中の企業が技術開発とサービス展開を急いでおり、バイドゥの海外進出はこの競争をさらに加速させる可能性があります。
バイドゥ以外にも、中国のスタートアップ企業であるPony.aiやWeRideなども海外市場への進出を目指しており、自動運転車レースでトップの座を狙っています。
写真:バイドゥ