EVオーナーに人気のA PIT AUTOBACS SHINONOME(以下、A PITオートバックス東雲)では、様々なEV(電気自動車)に特化したアイテムも販売されています。前回、「EVオーナーがA PIT オートバックス東雲を訪ねる5つの理由」においてインタビューに答えていただいた、EV担当でカーライフコンサルタントの村石崇さんに、A PITオートバックス東雲に集まるEVオーナーに人気の高いEVアイテム10を紹介していただきました。
フロアマット
オーダーメイドカーマットを展開するKAROの「フロアマット」は、それぞれのモデルの車内デザインに合わせた専用設計で、高級感を演出してくれます。
「EVの内装は、従来のガソリン車とは異なる設計のものが多いんです。このフロアマットは、そういったEV特有の内装にも合わせて作られています」と村石さん。防水性や耐久性も高く、機能面でも優れているのがポイントです。
ヒョンデのKONAにカスタマイズされたKAROのフロアマット
トランクルームにもセットすることが可能
USB加湿器
「EVは、充電中に車内で過ごす時間が長くなりがち。室内環境を良くするアイテムも注目されています」と村石さんが指摘します。充電中に暖房をかけることも増えるこれからの季節、車内の空気の乾燥はとても気になります。
そこで、活躍してくれるのがドリンクホルダーに入るコンパクトな加湿器です。USBポートに接続し熱を使用しない超音波式なので、車内での長時間使用に最適です。
湯沸かし器
「朝夕に肌寒さを感じることもあるこれからの季節、紅葉のシーズンのロングドライブや車中泊などで重宝するのが車載用ケトルです」と村石さん。
シガーソケットから電源が取れる「ワクヨさん」を使えば、30分程度で400mlの水を車内で沸かすことができます。保温機能付きで、温度設定が可能なので赤ちゃんのミルクなどで急いでいる時にも使えます。
車内用テーブル
「車内用テーブル」もEVに合ったアイテムとしてランクイン。「充電中に車内で仕事をしたり、食事をしたりする方に特に人気です」と村石さん。
EVの充電には時間がかかるため、その時間を有効活用したいというニーズが高まっているそうです。ハンドル差込型の折りたたみ式テーブルは収納も簡単なため、使い勝手の良さが評価されています。
静音化マット
EVの乗り心地を左右するのが「静音化マット」です。「もともと静かなEVですが、室内においてさらなる静寂性を求める方が多いんです」と村石さんは説明します。
EVはエンジン音がないため、走行中の振動によって発生するスマートフォンや小物、飲み物などによる些細な雑音が気になります。このマットは、そういった音を効果的に防止し、室内の静寂性向上に効果を発揮してくれます。
このポケットラバーマット(ラパット)ヒュンダイKONA専用は、インパネトレイ×1、センターコンソール×5、ドアポケット×8、リア×1、ラゲージ×1の計16枚セット。他のメーカーの車種も選べます。
センターコンソールに置いた小物の振動音も防止
カーウインドウフィルム
EVオーナーに今年の夏一番人気だったのがオートバックスの「断熱フィルム」です。車内温度の上昇はバッテリーの消費に大きく影響するため、車内プライバシー保護にも効果を発揮するカーウインドウフィルム施工サービスの中でも断熱フィルムが人気だったようです。
村石さんによると、「暑さを軽減することで、エアコンの使用を抑え、結果的に航続距離の維持につながります。多くのEVオーナーの方が、このフィルムの効果を実感されています」とのこと。
断熱フィルムを使うことで赤外線を、スモーク断熱フィルムで75%、プレミアムスモーク断熱フィルムで95%カットすることができます。作業はリア三面で約2時間半の作業となります。フィルム施工は店舗での完全予約制となっています。
テスラ専用サンシェード
前記の断熱フィルムと同様の理由で「テスラ専用サンシェード」も大人気でした。このオートバックスのプライベートブランド「AQ.」から発売された車種専用のサンシェードは、全22車種の専用設計なので、各モデルのフロントガラスを隙間なく覆ってくれます。
「テスラ車、特にモデル3やモデルYは、ガラス面積が広いのが特徴です。このサンシェードは、各車種の形状に完璧にフィットするよう設計されているので、完全に日差しを遮ることができます」と村石さん。日差しを防ぐだけでなく車内のプライバシー保護にもおすすめです。
EV専用ルーフキャリア & ルーフボックス
最近は「EV専用ルーフキャリアやルーフボックス」を求めて同店に来店するEVオーナーも増えてきました。
「EVオーナーの方々は、アウトドア活動を楽しむ傾向が強いんです。これらのTHULEのキャリアは、EVの車体デザインや重量バランスを考慮して設計されています」と村石さん。空力性能にも配慮されているため、航続距離への影響を最小限に抑えられるのが特徴だそうです。
「EVは車種ごとにルーフの形状が大きく異なるため、適合性の確認が欠かせません。当店では、各EVモデルに最適なキャリアを提案しています。また、取り付け方法や使用上の注意点についても丁寧に説明しています」
防水シートカバー
このGORDON MILLERの「防水シートカバー」はアウトドア派のEVオーナーに重宝されているアイテムです。
「EVオーナーの方は、アウトドア活動を楽しむ方が多いんです。このシートカバーがあれば、汗や雨で濡れた状態でも気兼ねなく乗車できます」と村石さん。耐久性が高く、簡単に取り付け、取り外しができる点も人気の理由のようです。色は4色から選べます。
エアーベッド
アウトドア派のEVオーナーたちに車中泊で活用できると人気なのが、使用しない時には空気を抜くことでコンパクトに収納できるエアーベッドです。
シングルサイズ(幅52cm×長さ168cm×高さ16cm)の車内専用エアーベッドについて、村石さんは「車内でシートを倒した時にどうしても出る段差を埋めてくれるサポートクッションがついているので、快適な室内空間を作り出せます」と説明します。
「EVオーナーの方々は、車を単なる移動手段としてではなく、生活の一部として捉えている傾向が強いですね。そのため、車内での快適性や利便性を高めるアイテムが特に人気があります」と村石さんが語るように、今回の10のアイテムは、単なる「カー用品」の域を超えて、EVライフスタイル全体を豊かにする役割を果たしています。
また、こうした人気アイテムは、EV特有のカーライフとも密接に関連しているようです。「例えば、充電に時間がかかるEVだからこそ、その時間を有効活用したいというニーズがあります。それに、長距離ドライブや車中泊などEVでは、車内で過ごすシーンも多くなります。それが車内テーブルや加湿器、エアーベッドなどの人気にもつながっているんです」
村石さんは、今後のトレンドについてもコメントしてくれました。「今後は、EVの電力を活用したアウトドア用品や、車内でのエンターテインメントを楽しむためのアイテムがさらに人気を集めると予想しています。また、自動運転技術の発展に伴い、車内での過ごし方も変わってくるでしょう。それに合わせた新しいアイテムも登場してくると思います」
(Photo by Saya Hayashi)