中国のEV最大手のBYDは、販売台数において世界的自動車メーカーを上回るペースで成長を続けています。
ロイター通信によると、BYDの2024年1〜11月期の世界販売台数は376万台に達し、11月単月では50万6804台を記録。好調な中国市場での実績に支えられ、年間販売目標の400万台突破が確実な情勢となっています。
この成長ペースが継続すれば、今後1年間で600万台以上の販売も視野に入るとされ、その販売台数はフォードやホンダを上回り、ゼネラル・モーターズ(GM)やステランティスといった大手自動車メーカーと肩を並べる規模に成長する可能性があります。シティのアナリストは、BYD経営陣との面談後、2025年の販売目標を500万〜600万台と予測しています。
BYDは11月18日に開催された創立30周年記念式典において、新エネルギー車(NEV)の累計生産台数が1000万台に到達したことを発表。自動車メーカーによるNEV生産では世界初の達成となりました。中国乗用車協会(CPCA)のデータによれば、BYDの中国市場でのシェアは11月時点で17.1%となっており、同社の販売の90%以上を中国国内で占めています。