米自動運転開発大手のWaymo(ウェイモ)は、2025年からラスベガスとサンディエゴを皮切りに、新たに10都市で自動運転車両の走行テストを開始すると、米The Vergeが報じています。
同社はすでにサンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルスで数千万マイルの走行実績を持っており、その経験を活かして事業エリアの拡大に乗り出します。今回のテストでは、各都市に10台未満の車両を投入し、2カ月程度にわたって商業地区を中心に走行を行います。
「私たちは、システムに挑戦を与え、非常に異なる環境を探しています」と、同社の拡大事業担当プロダクトマネージャー、ニック・ローズ氏は説明します。例えば、ラスベガスは高密度の交通と、ホテルやカジノ周辺の混雑した乗降エリアが特徴的で、他の米国都市とは異なる独特の交通環境を持っています。
今回のテストでは、車両は手動で運転され、必ずしも商用ロボタクシーサービスの開始を意味するものではありません。むしろ、新しい地域での自動運転システムの適応性を確認することが主な目的です。例えば、消防車の外観は都市によって微妙に異なるため、そうした地域特有の違いにシステムがどう対応するかを検証します。
ウェイモはこれらのテストと並行して、オースティン、アトランタ、マイアミでのロボタクシー事業の展開も計画しています。新都市でのテスト走行を通じて得られたデータは、将来的な自動運転サービスの迅速な展開に活用される見込みです。
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