北米では、テスラから他のEVへの乗り換えを検討するユーザーが増えています。もともとイーロン・マスクCEOの言動に嫌悪感を抱いているユーザーは多く、さらに、トランプ政権で影響力を強めているためです。「乗るたびに気分が悪くなる」と話すオーナーもいますが、適切な代替車種を見つけられない状況が続いていると、自動車専門メディアのInsideEVsが報じています。
同メディアの記者は、テスラ モデル3のオーナーである友人の車探しに同行。日産アリアは平凡すぎ、フォード・マスタング マッハEは高価すぎ、フォルクスワーゲンID.4は航続距離が短いなど、それぞれの車種に一長一短があり、理想的な代替車を見つけられないと指摘しています。

一方で、モデル3とモデルYの優位性は依然として高く評価されています。特に、スマートフォンアプリとの連携や充電ネットワークの使いやすさ、スポーティな走行性能など、総合的な完成度の高さが特徴だと分析しています。
高級EVブランドのリビアンやルーシッドの製品は、ソフトウェア面で同等の体験を提供できますが、テスラよりも3万ドル(約450万円)以上高価なため、モデル3やモデルYのユーザーにとっては現実的な選択肢とはなりにくい状況です。

一方で各メーカーにとって、テスラ離れを考えるユーザーの受け皿となるチャンスが広がっています。ホンダは新たなEVプラットフォームを、フォルクスワーゲンはリビアンと協力してソフトウェア開発を行うなど、テスラに対抗する動きを見せています。
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