電動革命の波に乗る! EV株投資の秘訣 第25回 by じんべい
こんにちは、じんべいです!
テスラ全社員ミーティングでのイーロン・マスクの発言、後編をお届けします。前編ではAIと自動運転の未来に触れましたが、今回はオプティマスの壮大な計画から電動ジェット、そしてテスラの究極のビジョンであるマスタープランまで、さらにスケールの大きな話が広がります。イーロンの夢に心を躍らせながら、後編も一緒に楽しんでいただけると幸いです。

4. 来年はオプティマスを5万台作ることになるだろう
イーロンはテスラの将来を左右する製品として、オプティマスについても言及しました。「私の予測では、この分野でオプティマスはこれまでで一番大きな製品になると思う。比べ物にならないくらいだ。次に大きな製品の10倍くらい大きいんじゃないかと思っている。それくらいのレベルだ」と彼は言い切り、テスラの未来を担う人型ロボットのオプティマスのポテンシャルに絶対の自信を見せました。そのスケール感は、まるでテスラが単なる自動車メーカーから、人類の生活を根底から変える存在へと進化する瞬間を予感させるようですね。
イーロンはさらに具体的な計画を明かします。「実は今、フリーモントでオプティマスロボットがいくつか作られているが、ここオースティンでもオプティマスの生産ラインを立ち上げる予定だ。今年はうまくいけばオプティマスを約5000台ほど作りたい。技術的には、部品を十分に確保できれば1万台、あるいは1万2000台を目指すことも可能だ」すでにフリーモント工場で試作用ロボットの生産が始まっているなんて、驚きですよね。
でも、イーロンはこうも付け加えました。「ただし、これは完全に新しい製品で、すべてがゼロから作られたものなので、もし1万台の半分、つまり5000台に到達できれば、それは成功だと考えている」新しい挑戦にはリスクが伴うものですよね。それでも、5000台という数を「ローマの軍団と同じくらいの規模」と表現するイーロンの視点は、彼の壮大なビジョンを象徴していると言えるでしょう。
そして、最後に飛び出したのがこの言葉。「来年はオプティマスを5万台作ることになるだろう」今年の目標が5000台から1万台なのに、来年には一気に5万台!その飛躍は、テスラの生産能力と技術力への自信の表れと言えますね。5万台のオプティマスが世界中に展開されれば、工場や家庭で働くロボットが当たり前になる日がすぐそこまで来ているのかもしれません。皆さん、想像してみてください。街中で、5万台のロボットが荷物を運んだり、作業をサポートしたりしている光景。それはまるでSFの世界が現実になった瞬間ですね!

5. オプティマスや自動運転によって、テスラは世界で一番価値のある会社になると思う
今回のミーティングで、イーロンはテスラ社員から「若い投資家に向けてアドバイスを」と尋ねられました。全く予想していなかった質問に驚きながらも、彼は語り始めました。「将来、その会社が作る製品がもっと良くなると信じられる会社の株を買うべきだね。その会社がより良い製品をたくさん作るのか、あるいはその製品が大好きで、これからも作り続けてくれるのか。そういうことを考えるのが大事だよ」と彼は述べ、単に数字を追うのではなく、企業のビジョンや製品の可能性に注目することの重要性を強調しました。
さらにイーロンは「テスラは長期的に見れば、オプティマスや自動運転を考えたとき、たぶん世界で一番価値のある会社になるんじゃないかと思っているんだ」と語りました。この言葉を聞くと、イーロンがどれだけオプティマスと自動運転に賭けているかが伝わってきますね。
オプティマスは、単なる技術デモを超えて、産業や日常生活に革命をもたらす可能性を秘めた存在です。一方、自動運転は、テスラの電気自動車を単なる移動手段から完全に自律する移動サービスへと変える鍵となります。イーロンは、これらがテスラの価値を桁違いに高めると確信しているのでしょう。まるで、テスラが自動車産業の枠を超え、テクノロジー全体を牽引する巨人となる未来を見据えているかのようです。
6. 電動VTOLジェットを作るのは面白い機会だ、いつかやるかもしれない
今回、じんべいの中で最も印象に残った言葉はこれです。イーロンが交通の未来を予感させるアイデアを披露したんですよね。「飛行機のデザインについては、実は長いこと考えてきたんだ。電動VTOLジェットを作るのは面白いチャンスだと思うよ」と彼は語り、垂直離着陸(VTOL)可能な電動ジェットの可能性に触れました。イーロンの頭の中には、すでにテスラ製ジェットが空を舞う姿が浮かんでいるのかもしれません。「いつかやるかもしれない」と軽く言いつつも、「面白い機会」という言葉からは、本気で実現を検討しているニュアンスが伝わってきますね。

でも、イーロンの話はそこで終わりません。「もっと未来の話になるが、普通の電車じゃなくて、ハイパーループみたいなものも可能性としてはある。真空トンネル、つまり空気抵抗がないように真空にしたトンネルの中で、超高速の自律運転の電動ポッドを走らせるんだ」と続け、彼の頭の中は空から地上、そして地下へと広がっていきます。ハイパーループは、テスラやボーリングカンパニーの技術と結びついたら、どんな未来を描けるのか。イーロンのビジョンでは、都市の中心から別の都市の中心へ、飛行機を超えるスピードで移動できる世界が現実味を帯びてきます。

さらにイーロンはこう付け加えました。「それなら、どんな飛行機よりもずっと速く移動できる。地下の真空トンネルに入るってことは、実質的に超高高度にテレポートするようなもので、これはどんな飛行機にもできないこと。そうすれば、都市のど真ん中に直接届けられるんだ」
この発想、まるでSF映画のワンシーンですよね。電動VTOLジェットが空を飛び、ハイパーループが地下で都市をつなぐ。そんな移動革命が起きれば、私たちの生活は劇的に変わるでしょう。そして、「これは、もしかしたら将来ボーリングカンパニーとテスラのコラボレーションになるかもしれない」と締めくくった彼の言葉からは、すでに具体的な計画が頭の中で動き始めている気配がします。
7. 私たちは今、マスタープランの第3フェーズにいる
最後に注目したいイーロンの発言は、テスラの壮大なビジョンについてです。「本当に大事なのは、持続可能な豊かさだ。人類にとって豊かな未来があって、それが持続可能で、自然とも共存できるものにできるかどうか。自然を壊さずに、地球上のすべての人に豊かさをもたらす。それが、可能な限り最高の未来だと私は思うし、それが私たちの目指していることなんだ」とイーロンは語り、テスラが単なる自動車メーカーではなく、人類全体の未来を形作る存在であることを強く印象づけました。この言葉には、イーロンの大きなビジョンが凝縮されているように感じますね。
そして、イーロンはテスラの現在の立ち位置をこう語りました。「私たちは今、マスタープランの第3フェーズにいる。マスタープラン1と2はすでに完了し、第3フェーズはかなり長期的な計画だ。なぜなら、地球上のすべてのエネルギーを持続可能なものにするのが目標だからだ」
マスタープラン1では高級EVを世に送り出し、マスタープラン2では手頃な価格のEVやエネルギー貯蔵を広げてきたテスラ。今、第3フェーズでは、エネルギーの持続可能性という途方もない目標に向かって突き進んでいます。まるで、地球規模のパズルを一つずつ解き進めるような壮大な旅路ですね。

さらにイーロンは、こんな補足も。「それに加えて、すべての人が享受できる豊かさという要素も補足する必要がある。もしかすると、それがマスタープラン4になるかもしれないね」と笑みを浮かべながら語りました。持続可能なエネルギーだけでなく、オプティマスや自動運転を通じて豊かさを広く届ける。それが第3フェーズの先に見える未来なのかもしれません。マスタープラン4という新たな章が加わる可能性を匂わせるあたり、イーロンの頭の中ではすでに次のステップが動き始めているのでしょう。
地球のエネルギーをすべて持続可能なものにするなんて、途方もない目標です。自然との共存を図りながら、豊かさを届けるとなれば、さらに複雑な挑戦が待っています。でも、マスタープラン1と2を着実に達成してきたテスラなら、第3フェーズも夢物語で終わらないはず。今はまだ道半ばですが、イーロンが描く最高の未来が現実になる日を想像すると、ワクワクが止まりませんね。マスタープラン3の先に、マスタープラン4が待っているかもしれない。その未来が楽しみでなりません。
まとめ
今回のテスラ従業員向けミーティングでのイーロンの発言を振り返ると、テスラが単なる自動車メーカーではなく、人類の未来をデザインする企業であることが強く伝わってきます。オプティマスや自動運転、そして、持続可能な豊かさを実現するエネルギーへの挑戦は、私たちの生活を劇的に変える可能性を秘めています。これからもテスラの動きから目が離せませんし、イーロンの口から次にどんな驚くべきビジョンが飛び出すのか、楽しみに待ちたいですね。

文・じんべい
日本企業でサラリーマンをしながら、 米国株式投資や太陽光発電投資で資産形成し、2023年3月にサイドFIRE。 株式投資では、S&P500を積立投資しながら、 個別株はテスラを中心としたEV銘柄に集中投資を実行中。YouTubeチャンネル『じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル』登録者数:約2万8500人。 X(Twitter)フォロワー数:約1万人。平日毎朝、Xにて前日のテスラ株価情報を発信、また毎週末にはYouTubeでテスラ株価ニュースを配信中。
