電動革命の波に乗る! EV株投資の秘訣 第26回 by じんべい
こんにちは、じんべいです!
今回は、テスラの2025年第1四半期(Q1)の納車台数に関する最新情報を詳しくお伝えします。日本時間の2025年4月2日(水)の夜に発表されたこのQ1の納車実績ですが、結論から言うと、市場予想を下回る結果となりました。さっそく詳しく見ていきましょう。
テスラ2025年Q1の生産・納車台数
テスラの2025年Q1の生産台数は36万2615台、納車台数は33万6681台でした。正直なところ、この数字はかなり弱い結果と言わざるを得ませんね。

では、この数字を市場の予想や前年実績と比較してみましょう。
- 市場予想(テスラIRまとめ): 37万7592台
- 前年Q1実績(2024年Q1): 38万6810台
テスラの実績をこれらの予想値と比較すると、以下のようになります。
- 市場予想比:-10.8%
- 前年Q1実績比:-12.9%
実際の納車台数は、市場予想とかけ離れた結果となりました。関係者が期待していたほど納車が伸びなかったということでしょう。また、前年同期と比べても約5万台少なく、13%の減少となっており、この数字を見てショックを受けた投資家も多いのではないでしょうか。
株価は意外な上昇!その背景とは?
興味深いことに、Q1納車台数が市場予想を大きく下回ったにもかかわらず、発表後の水曜日夜のマーケットではテスラ株が5%以上上昇しました。
同日のナスダックやS&P500も上昇しましたが、いずれも1%未満の小幅な動きにとどまりました。テスラ株の上昇は市場全体のトレンドを大きく上回っており、この異例の値動きは納車台数の報告とは無関係で、テスラのCEOであるイーロン・マスクが政府関連の仕事から間もなく退くのではないかという報道が原因と考えられます(同日中にイーロン本人がこのニュースをフェイクだと否定しました)。
それでは今回、納車台数が振るわなかった要因について、もう少し掘り下げてみましょう。
納車台数減少の原因は? 生産ライン停止が影響
テスラを長年ウォッチしているアナリストのサーンバシャー氏によると、納車台数減少の主な原因は生産ラインの停止にあるようです。具体的には、2025年Q1にテスラは新型モデルYへの切り替えのため、モデルYの生産を約3週間停止しました。
昨年Q4の生産ペースは1日平均5111台(約46万台を90日間で生産)でしたが、この停止期間中、生産台数は1日あたり約1500台にまで落ち込んだと推定されています。
もし生産停止後にすぐに通常ペースに戻れていれば、1日5111台の生産が再開できた可能性もあります。しかし実際には、工場の再稼働には時間がかかり、生産は徐々に回復する形になったと考えられます。
サーンバシャー氏の分析では、この影響を踏まえたQ1の生産台数予測は約36万2000台となり、テスラが公式に発表した36万2615台と非常に近い数字になります。つまり、Q1の納車台数減少の主要因は、新型モデルYへの切り替えに伴う生産ライン停止の影響が大きかったと言えそうです。
もちろん、イーロン・マスク氏が積極的に政治に関与したことで一部の消費者がテスラ購入を敬遠したり、抗議活動が活発化したことも影響した可能性は否定できません。しかし、じんべいとしては、新モデルへの切り替えが最も大きな要因だと考えています。
エネルギー事業は好調!ストレージ導入量が過去2番目の記録
今回のプレスリリースでは、テスラのエネルギーストレージ事業の実績も発表されました。

2025年Q1のエネルギーストレージ導入量は10.4GWhで、前四半期(2024年Q4)の11.0GWhには及ばなかったものの、過去2番目に多い導入量を記録しました。前年比で見ると、2024年Q1からの伸び率は+156%と驚異的な成長です。テスラのエネルギー事業は引き続き好調で、2025年も事業全体の売上や利益を支える重要な柱となりそうです。
モルガン・スタンレーの見解:投資家心理は底打ちか?

テスラに強気な姿勢を見せるモルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は今回の納車台数報告について次のようにコメントしています。
「テスラの現在の事業が直面している課題は広く報道され、よく知られているが、将来の事業における機会は大幅に過小評価されている可能性がある」
ジョナス氏は、2025年に入ってネガティブだったテスラへの投資家心理が底を打った可能性があると指摘しています。これはテスラ投資家にとって心強い見方ですね。先ほどお伝えした株価上昇の背景にも、こうしたポジティブな見方が影響しているのかもしれません。
決算説明会は4月23日に開催!注目ポイントは?
テスラは今回のプレスリリースで、2025年Q1決算説明会のスケジュールも発表しました。決算発表は米国時間で4月22日(火)の市場閉場後、日本時間では4月23日(水)の午前5時頃に行われる予定です。その後、テスラ幹部による投資家向けの決算説明ウェブ会議が開催される予定となっています。

この説明会では、以下のポイントに注目が集まりそうです。
- 詳細な決算内容
- 新モデルの発表やイベント開催の告知
- ロボタクシーやサイバーキャブ、オプティマスに関するアップデート
4月23日のQ1決算発表については、改めてこちらの記事で詳しくお伝えする予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちください。
まとめ
テスラの2025年Q1納車台数は約33万6000台と市場予想を下回る結果となりましたが、株価は5%以上上昇する意外な動きを見せました。納車台数減少の主な原因は新型モデルYへの切り替えに伴う生産ライン停止と考えられます。一方で、エネルギー事業は好調を維持しており、前年比156%増のストレージ導入量を記録しました。
モルガン・スタンレーのポジティブな見解もあり、テスラへの投資家心理が底打ちした可能性が示唆されています。4月23日の決算説明会でどのような発表があるのか、今から楽しみですね。
それでは今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

文・じんべい
日本企業でサラリーマンをしながら、 米国株式投資や太陽光発電投資で資産形成し、2023年3月にサイドFIRE。 株式投資では、S&P500を積立投資しながら、 個別株はテスラを中心としたEV銘柄に集中投資を実行中。YouTubeチャンネル『じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル』登録者数:約2万8500人。 X(Twitter)フォロワー数:約1万人。平日毎朝、Xにて前日のテスラ株価情報を発信、また毎週末にはYouTubeでテスラ株価ニュースを配信中。