テスラがテキサス州オースティンで準備しているロボタクシーサービスは、2025年6月12日からスタートする模様です。ブルームバーグが伝えました。
「関係者が匿名でブルームバーグに語った情報」によれば、テスラは今週オースティンで初めてドライバーなしのテスト走行を公道で実施したそうです。助手席にエンジニアが乗った状態で、テスト用のモデルYは遠隔操作なしで自律走行したとのことです。
テスラはこれまでオースティン市内で、監視用のドライバーを乗せてロボタクシーのテスト走行を行ってきました。このサービスは、当初はモデルYやモデル3などの市販車を使ってスタートし、やがてステアリングもペダルもない「サイバーキャブ」へと移行する計画です。
オースティンではすでにWaymoのロボタクシーが一部エリアでサービスを提供しており、テスラの事業はこれに次ぐサービスとなります。Waymoの車両は、LiDARやレーダーを使って周囲の状況を認識する仕様ですが、テスラ車はカメラとAIのみで認識する点が大きな違いです。
イーロン・マスク氏は以前、「当初は10台規模でサービスをスタートし、数カ月で1000台規模まで拡大する計画だ」と語っていました。またマスク氏は、「ロボタクシー事業がテスラのビジネスの中心になる」と明言しています。ロボタクシー事業の中核となるFSD(自動運転)と、オプティマス(人型ロボット)で、テスラは製造業からAI企業への飛躍を目指しています。