テキサス州オースティンの公道で、2025年6月10日、テスラの無人ロボタクシーが走行する様子が初めて動画に捉えられました。完全に無人で自然な走行を見せるテスラ車両の映像は、同社のロボタクシーサービス実用化が間近に迫っていることを示しています。
X(旧Twitter)のユーザー@TerrapinTerpeneが投稿した短い動画では、運転席に誰も乗っていないテスラ モデルYが、左折しながら横断歩道を通過していく様子が映し出されています。車両は横断歩道の手前で減速し、歩行者の通過を待ち、その後加速して自然に走行を続けています。この車両は完全に無人で走行しており、その後ろを有人の追跡車両が追尾していました。
HOLY CRAP ITS A #ROBOTAXI!!@SawyerMerritt @WholeMarsBlog @DirtyTesLa @niccruzpatane pic.twitter.com/slfAsu0AQl
— Terrapin Terpene Col (@TerrapinTerpene) June 10, 2025
注目すべきは、この無人運転車が他の一般車両と見た目も挙動も変わらず、極めて自然に道路を走行していたことです。運転席に人がいないという点を除けば、通常の車両との違いは全く感じられません。
車両のフロントドアには「ROBOTAXI」のロゴが記されており、このロゴによって、一般車両とロボタクシーを区別できるようになっています。
今回の目撃情報によって、テスラの本格的なロボタクシー展開が順調であることが確認できます。オースティン陸運局のウェブサイトが最近更新され、テスラが自動運転車(AV)事業者として正式に登録されたことも確認されています。

同サイトには、WaymoやZooxなどの既存のAV事業者と並んでテスラが「テスト段階」の事業者として掲載されています。これは、テスラがオースティンでのロボタクシーサービス提供に向けて、法的な準備を完了したことを意味します。
また6月11日、イーロン・マスクは「ロボタクシーは暫定的に6月22日開始だ。ただし、我々はパラノイアのように安全性を追求しているので、日付はずれるかも知れない」と述べています。一方、テスラ車が工場から購入客のもとに自動運転で納車されるのは、6月28日だともポストしています。
Tentatively, June 22.
— Elon Musk (@elonmusk) June 11, 2025
We are being super paranoid about safety, so the date could shift.
First Tesla that drives itself from factory end of line all the way to a customer house is June 28.