ニューロがLiDAR、レーダー、カメラを使用した自動運転ハードウェアのテストを行っているのが目撃されました。Xのインフルエンサー、SawyerMerrit氏がポストしています。
米ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズは2025年7月、電気自動車メーカーのルーシッド・グループと自動運転技術開発のニューロとの3社提携を発表しています。6年間で2万台以上のロボタクシーを展開し、2026年後半に米国主要都市でサービスを開始する計画です。
Uberは今回の提携で、ルーシッドに3億ドル(約440億円)を投資します。ニューロへの投資額はそれを上回る規模となる見込みです。完成したロボタクシーはUberのプラットフォームでのみ利用可能となり、同社または提携フリート事業者が車両を所有・運営します。

3社の役割分担は明確に分かれています。ルーシッドが高性能EV「グラビティ」の車体を提供し、ニューロが「Nuro Driver」と呼ばれるレベル4の自動運転システムを統合します。そしてUberが自社の配車プラットフォームとグローバルネットワークを通じて車両管理と運用を担当します。

注目すべきは、ニューロの技術的背景です。同社は2016年に設立されたスタートアップで、共同創業者のジアジュン・ジュー(Jiajun Zhu)CEOとデイブ・ファーガソン(Dave Ferguson)社長は、いずれもグーグルの自動運転プロジェクト(現在のWaymo)で主席エンジニアを務めていた人物です。ニューロはこれまでに累計約3230億円の資金調達を完了しており、2025年4月には日本への初進出も発表しています。
今回目撃された車両は、ルーシッドのグラビティではなく、トヨタのプリウスでした。これは、日本人にとってはかなり斬新な光景です。もしもニューロが日本で自動運転を展開するなら、トヨタを選ぶ可能性は否定できません。ルーシッドは、日本へ車両の輸出を行っていません。