テスラが、カリフォルニア州ロストヒルズに世界最大級のスーパーチャージャーを開設しました。現在84基が稼働しており、今年後半に残りの設備が完成すると世界最大のスーパーチャージャーになる予定です。この施設は、完全にソーラー電力で運営される革新的な充電ステーションとして注目を集めています。
テスラの公式充電部門であるTesla Chargingが2025年7月3日に発表したところによると、「168基、11MWのソーラー、10基のテスラメガパックをカリフォルニア州ロストヒルズに8カ月で建設。84基が現在稼働中で、完全にソーラー電力で稼働し、オフグリッドで運営。残りの充電設備とラウンジは今年後半に開設予定。7月4日の安全な旅を!」としています。
168 stalls, 11 MW of solar, 10 @Tesla_Megapack constructed in 8 months in Lost Hills, CA.
— Tesla Charging (@TeslaCharging) July 3, 2025
84 stalls now open, solely powered by the sun and operating off-grid. Remaining stalls & lounge coming later this year. Safe Fourth of July travels! https://t.co/DnkkahIk32 pic.twitter.com/vxhCZLfupA

ロストヒルズは、ロサンゼルスから北に約233キロ、サンフランシスコから南に約386キロの地点に位置し、カリフォルニア州の南北を結ぶ主要幹線道路であるインターステート5号線の近くにあります。この立地により、ロサンゼルスとサンフランシスコ間を移動する電気自動車ユーザーにとって理想的な中継充電地点となります。
この施設の技術仕様は革新的です。30エーカーの敷地に11MWの地上設置型ソーラーパネルとキャノピーを設置し、10基のテスラメガパックによる39MWhの蓄電システムを備えています。さらに、けん引車両用の12基のプルスルー充電設備も用意されており、トレーラーを牽引する電気自動車にも対応しています。

最も注目すべき特徴は、この施設が完全にオフグリッドで運営されていることです。現在、電力系統への接続は将来の拡張に備えた1.5MWのみで、稼働中の84基の充電設備はすべて太陽光発電と蓄電システムによって電力を供給されています。これにより、化石燃料に依存しない真の意味での「クリーンな」電気自動車充電を実現しています。

建設期間はわずか8カ月という驚異的なスピードで完了しました。残りの84基の充電設備とラウンジ施設は今年後半に開設予定で、完成時には総数168基の世界最大のスーパーチャージャーとなります。