テスラのイーロン・マスクCEOが、同社が年内に「史上最高のデモンストレーション」を開催すると発表しました。開発が遅れに遅れている次世代ロードスターの詳細発表ではないかと噂されています。
マスク氏は2025年7月13日、自身のXアカウントで「テスラデザインスタジオを出たばかり。年内に史上最高のデモを開催する」と投稿しました。
マスク氏は2024年第2四半期決算報告会で、「ロードスターに関しては、エンジニアリングのほとんどを完了しました。まだいくつかのアップグレードを行いたいと考えていますが、来年には生産を開始できると期待しています。特別なものになるでしょう」と述べ、2025年の生産開始を改めて表明していました。
ロードスターは、テスラにとって記念碑的な車種です。初代ロードスターは2008年から2012年まで生産され、テスラ初の量産車となりました。約2450台が販売されたこのモデルは、電気自動車の可能性を世界に示し、テスラブランドを確立する上で重要な役割を果たしました。

新型ロードスターは2017年にプロトタイプが公開され、当初は2020年の生産開始が予定されていました。しかし、その後毎年のように延期が発表され、一部では実現の可能性を疑問視する声も上がっていました。
新型ロードスターには、テスラの最新技術が惜しみなく投入される見込みです。公表されているスペックによると、0-60mph(約96km/h)加速はわずか1.9秒、最高速度は250mph(約402km/h)以上と、驚異的な性能を誇ります。
マスク氏は過去にXで「これはスペースXとテスラのコラボレーションだ」として、「これをクルマと呼べるのかどうかわからないが、こんなクルマはもう二度と出てこないだろう」と投稿しており、その特別なスペックに注目が集まっています。
現在、テスラのEVは性能面でルーシッド・エア・サファイアやシャオミSU7ウルトラなどの競合車種に追い抜かれている状況にあります。これらの車種は、テスラの現在の最速モデルであるモデルS Plaidを上回る性能を誇っています。
新型ロードスターの発表により、テスラが再びEV市場のリーダーとしての地位を奪還できるか? 「史上最高のデモ」に期待が高まります。