テスラが「モデル3」の新バリエーション「モデル3+」を早ければ9月に中国で発売する予定であることが、現地メディアの報道で明らかになりました。
現地メディアCailianによると、モデル3+の価格は約27万人民元(約556万円)になると予想されています。新モデルは225kWのピークモーター出力を持つシングルモーターバリアントで、現在のシングルモーター仕様の194kWを上回る性能を実現します。
モデル3+は、LG製三元リチウムイオン電池搭載で、航続距離が800キロメートル以上に達する可能性があります。

現在中国で販売されているモデル3の最長航続距離モデルは、LG製三元バッテリーを搭載した長距離全輪駆動版で、CLTC航続距離は753キロメートル、価格は28万5500人民元(約590万円)です。モデル3+が実現すれば、テスラ全車種の中で最も長い航続距離を持つモデルとなります。
中国EVメディアCnEVPostによると、テスラは2020年1月まで、667キロメートルのCLTC航続距離を持つモデル3のシングルモーター長距離バージョンを中国で販売していましたが、その後販売を終了していました。モデル3+の登場により、長距離走行を重視するユーザー向けの選択肢が約5年ぶりに復活することになります。
テスラは2023年10月に更新されたモデル3(ハイランド)を中国で発売し、現在はエントリーレベルの後輪駆動版(23万5500人民元=約486万円)、長距離全輪駆動版、パフォーマンス版(33万9500人民元=約700万円)の3つのバリエーションを展開しています。